始まり
頭の中に選択肢が、出てくるとは今まで思ったことは無かった。
今まで母親以外の裸は見たことはない……いや二次元は例外だよ? わかるよね? もしかして俺、二次元の世界行っちゃた? そんな訳ない、学校から帰ってきて、抱き枕に、じゃなくて嫁にただいましたし……じゃなくてなんで金髪の女の子がお風呂入っているの!? なに俺が二次元行ったじゃなくて、女の子が異性世界から迷い込んで現代に来ちゃった系? 風呂のドア開けてしまたし、片足はも風呂場にはってるし。どうするよ
その1 そのままシャワーを浴びながら、どこからきたの? 名前は? 平然に装う。
その2 いい乳してるねー? バストいくつ? と聴く
その3 とりあずこんにちは
最後のなに? こんにちはって……挨拶してどうすんだよ。いやいや最後のじゃなくても全部あり得ないから。
そんなくだらないこと考えていると、金髪の美少女と目が合った。
「ナニミテルンデスカ? スグデテイッテクダサイ!」
まぁ普通の反応ですよね。これで、立ってないでシャワー浴びれば? とか言われませんよね、そんなエロゲーしたことないし、そんなアニメ見たこともないし。
すいませんと一言謝り風呂場から出てくる。
とりあえず腰にタオルを巻きながら冷静になる、そもそも俺の家じゃんそしてなにあの金髪美少女? そして珍しく親父は、朝から家にいるし、
どうなったんだよ我が家!!
「あーメルちゃん? 言ってなかったけ?」
このくそ親父適当すぎる……
「言ってないよね? 学校行く前、朝食一緒に食べたよね?」
「ごめん、ごめんそんな怒るなよ?」
親父の言い訳を聞きながらソファーに腰掛けている最中にあの謎の金髪美少女がリビングにやってきた。
「メルちゃんーこっち来てー」
「ナンデスカ、パパ」
なにこのくそ親父、パパって呼ばしてるの? 本物のパパとかじゃないよね? それより何この美少女は……金髪ツインテールでロリとか三次元舐めてる、人生イージーモードじゃん!!将来の夢は玉の輿ですとか言っちゃうでしょ? だから三次元は……
「周平ーなにメルちゃん見つめてるんだよー自己紹介しろよー」
見つめてねぇよ、目の保養だよ!!たまには、現実で目の保養させろよ! って聞いてないし、別いいケドさぁ
「名前は鵜沢周平。16歳の高校生。よろしく」
金髪美少女は俺の目を見つめている。なになに告白みたじゃん、チョー緊張スルンデスケド。まぁそんな場面、ゲームでしかないんですケド。
「パパ、さっきお風呂ノゾカレマシタ……もおお嫁にいけません……」
いやいやお嫁って君、絶対日本人じゃないよね? ってか顔真っ赤だなー
やっぱり恥ずかしかったんだなー本当に申し訳ない。そしてありがとう!!
「メルちゃんごめんねー? 俺の息子発情期みたいなんだよ」
おいおいそれ俺の事だよね? 自分のあれじゃないよね? さすがに子供に発情しないよね? お父さん!!
「メルちゃん? で、いいのかな? お風呂場の出来事は本当に申し訳ないです」
「はい、もう二度とシナイデクダサイね。あと自己紹介がまだデスね。イギリスから来ました。名前はメル。16歳デス。一ヶ月よろしくお願いシマス」
「メルちゃんー日本語うまくなったねーもう日本で暮らせるよ!!」
「喋りは、大丈夫ダト思いマス。でも読み書きがまだまだデ……」
そうかーまだ読み書きがね……って待って!一ヶ月? 聞き間違いだよね? まだ日本語完璧じゃなとか? 今日から俺、夏休みだよ?
「……一ヶ月?」
「我が息子。そのとうり夏休みは、ウハウハパラダイスだぞ! こんな美女が家にいるんだぞ! よかったな!」
なにがウハウハパラダイスだよ! 俺にだって予定があるんだよ! アニメ見たり、ラノベ読んだり、ゲームしたり。かーさんならともかくエロゲー出来ねぇじゃねかよ!! よっぽど二次元の方がウハウハパラダイスだよ! そんなのおかまいないしに
「やめてクダサイヨー 美人なんてー ママの方が綺麗ですって!」
「メルちゃんそれは当たり前だろー俺の嫁だぞ!」
このままで大丈夫なのか? 俺の貴重な夏休み。