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8話目:ギルドカード

王様との謁見を終えた僕達は、その後城の一室へと集まっていた。


何が始まるかと待っていると、青い服を着た執政官というのが現れて、説明しだした。


「これから旅立つ勇者諸君に、王より支度金が支払われる。支度金は、金貨10枚である。受け取るがいい。」


と偉そうに袋を渡してきた。中には金貨9枚と銀貨100枚が入っていた。


ちなみに、この世界の通貨は、一番下が銅貨で、銅貨100枚で鉄貨1枚、鉄貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚だ。つまり、日本円で置き換えてみると、銅貨が1円だとすると、100万円くらいもらった計算になる。


すげー、一気に金持ちになった気分だ。まあ、このあと剣や鎧とか諸々買っていく考えると、さして大金持ちというわけでもないようだ。なにせ、武器や防具が、そこそこいい値段するらしい。


がっかり…。




それから、旅立つ前にギルドカードを製作してくれるらしい。本来は冒険者ギルドなどそういった場所で作るのだそうだが、そこは勇者なので、あちらから来てもらったらしい。まあ、出張ギルドといったところか。


ギルドカードとは、自分のステータスを表示できる魔法のカードだ。


自分の名前・現在のLV・職業が表示される。LVとは、いままでに鍛えた本人の力とでもいうか、そういうものだ。なので、カードを作ったなりでもLV1ということはなく、それまでの力がLVとして表示されるということだ。



ほかにも、本人にしか見えない場所に、その人が所持している特技を見る事ができるらしい。特技というのは、【剣術】や【槍術】はかにも【火魔法】などといったような、スキルのことだ。


特技にもLVというものが存在し、だいたいLV3くらいで一人前、LV6で達人クラス、LV9を越えたら神クラスといわれている。


あと、特技の習得には、現在のLVが関係しており、LV5になるとカードに表示される選択肢から1つ選ぶことができるらしい。その後も、LV5づつ上がるごとに特技をひとつ習得できるしくみだそうだ。なんかその辺はゲームみたいな感じだが、魔法の世界だからそんなもんなのだろう。


もちろん、LVだけが条件でないことは、ずっと後に知るのだが…。



それから、特技の上には【奥技おうぎ】というものがあり、特技の上クラスのスキルだそうだ。さらに、その上もあり、それは俺達が持っている【神技しんぎ】というわけだ。




カード作りは簡単で、何も書いてない魔法のカードに、自分の血を垂らすだけで簡単にできてしまう。


普通カードを作るとなると、それなりに費用がかかり、1枚で銀貨10枚もかかるらしい。なので、駆けだしの冒険者は始めに多額の借金を背負い、ギルドにこき使われるのだそうだ。なぜ高いかというと、この何も書いてないブランクカードが高いのだという。特殊な材料と特殊な技法で作っているためだそうだ。



まあ、そんなわけで、僕達は順番にカードを作りだした。

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