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7話目:旅立ちの日

俺はこの10日間、特に仲間もいなかったので、連携や仲間との協力プレイなどの訓練はすべてパスした。


やってもしょうがないし、やる相手もいないし…。



なので、いままでとは違う訓練をしてみた。それは、あらゆる格闘術を教えてもらうことだ。いろんな格闘術を知っていれば、使えなくても対処する方法がわかる。使えるにこしたことはないが、それはこの10日間では妥当なとこだろう。


そんなわけで、教官にそのむねを話し、いろんな格闘術を教えてもらった。もちろん教官だけでなく、ほかの兵士達にも聞いて、知っていることは貪欲に教えてもらった。


みんな、あのぼっち事件(僕の中でそういうことにした)を見ていたので、同情からか進んでいろいろと教えてくれたのだった。剣術に槍術に、はては棍術やら弓術など、マイナーなとこでいえば鞭術なんかも教えてもらった。鞭なんてどこで習ったのか聞いてみたら、どこかの女王さまがとかゲフンゲフン。まあ、お子様には早い話だったらしい。



そしてもうひとつは、魔法の知識だ。これももちろん使えないのだが、知識として知っておくにこしたことはない。なにせ、ここは魔法が常識の世界だ。どんな魔法があって、どんな使い方をしてるのか、それらを徹底的に教えてもらった。


どんな魔法があるか知っているだけで、対処の仕方がわかるからね。逃げるにしても、情報は必要だしょ。


それらの知識も、一応俺も勇者のひとりなので、みんな快く教えてくれた。若干、憐れみを感じるが、そこは見なかったことにした。


だって、クラスのみんなは和気あいあいと仲間うちで行動していて、僕はボッチなのだから…。



…まあ、気分を変よう。



それから、もうひとつの勇者召喚についての調査だが、一応少し調べてみた。残りのクラスのみんなは、大部屋でまとめて眠っているそうだが、会わせてはもらえなかった。曰く、保存の魔法の関係で近くには寄れないのだとかなんとか。


怪しすぎるが、ここで喰い下がっても目をつけられるだけなので、おとなしく引き下がった。



僕の勘だが、おそらくみんなはもう処分されたと思う。そんなに長い間、保存しておく魔法など調べてもなかったからだ。冷凍保存という方法もあるが、それでは凍え死んでしまう。よくSFで冷凍保存スリープみたいな話があるが、それはちゃんとした設備があってこそだ。いくら魔法といっても、そこまで万能ではない。


ということは、みんなはどこに運ばれたかということだ。その場所でも特定できれば、動かぬ証拠となるのだが…。まあ、これ以上は危険なので、あまり深入りしないことにした。とにかく、いまは生き残ることが前提で頑張ろう。



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そして、いよいよ運命の出発の日がきた。


僕達クラスの仲間は、この国の王様のもとに訪れていた。王様の住むとこといえば、そう、城だ。TVとかゲームでしか見たことのなかった、立派な石造りの建物で、中世風の城だ。大きさは、学校くらいの大きさだろうか?それが大きいかどうかの判断はできないが、とにかく生で城をみたことがなかったので、段々緊張してきた。


あたりを見回しながら城の中を案内される一向は、城の中の奥にある玉座の間に通された。そして、玉座の間に並んで待っていると、赤いマントに王冠を被った、いかにもって感じの王様があらわれ、大仰に話しはじめた。


「よくきてくれた、異世界の勇者達よ!諸君ら・・・」


と、まあ長い話なのでまとめると、


「とりあえずサポートはするから、頑張って魔王倒してね」


と、いうことだ。

まあ、死なない程度に頑張るけどね。



こうして、僕の勇者としての冒険が始まった。


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