46話目:ドリアド
あれから2日で、無事にランダの街にたどりついた。とりあえず、2人は教会へ行くと言っていたが「、残念ながらこの街には教会はない。そもそも、教会の基本理念が人間至上主義なので、ここ獣人が多い国では受け入れられてないのだ。
「そっか、この国には教会はないのか…。じゃあ、元の街に戻るしかないか。」
「あー、それなんだけど、僕ら教会には戻る気がないんだ。だから、僕らの事は行方不明のままにしてほしいんだ…。」
「え?どうして?もしかして、こっちに永住する気とか?」
「うーん、まあそんなとこだと思って。」
「そっか…。まあ、元々魔王を倒せるような特技持てなかった時点で、終わってたしな…。それでも、あこまで強くなれたんだから、それなりに苦労したみたいだな。」
「まあね。」
2人とは、ここで別れることにした。事情を言って引き留めても良かったが、たぶん信じてくれるか分からなかったのでやめておいた。七海は小谷に事情を話していたみたいだが、小谷の方はあまり信じてなさそうだった。が、七海が僕と一緒にいたいと誤解したらしく、にんまり笑いながら肩を叩いていった。
あと、近況なのだが、どうやら行方不明もしくは死亡の扱いは僕らを合わせて6人もいるらしい。僕と七海に、奴隷になった今井と大桑の2人と殺された奥村、あとは川合って男子だ。なんでそれが分かるかというと、それぞれに教会の者がいるそうで、定期的に連絡しているそうだからだ。
僕の場合は、始めからいなかったから、早々に行方不明扱いだったらしいのだが…。
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「じゃあ、元気でな!」
「2人で仲良くね~。」
次の日僕達は、2人を定期船のデッキで見送り、マーレ王国の自宅に帰ることにした。帰る前にギルドに寄り、察知の特技を取ることにした。僕が【気配察知】を、七海が【魔力察知】を取り、2人でいればかなりの危険が察知できるようにした。
名前:セイジ(主) P
LV:35
職業:剣士
ランク:E
魔魂:8890
特技:【料理 LV3】【裁縫 LV2】【気配察知 LV1】
奥技:【武器術 LV4】【属性魔法 LV4】
神技:【全花召喚 LV7】
名前:ナナミ P
LV:32
職業:奴隷
ランク:F
魔魂:7225
特技:【土魔法 LV4】【神聖魔法 LV3】【料理 LV3】【裁縫 LV2】
【魔力察知 LV1】
神技:【人形使い《ドールマスター》 LV6】
こうして見ると、2人ともかなり強くなった感じだ。特に神技の方がかなりのペースでLVが上がっていた。毎日のように、2人で召喚&操作していたからだろう。
ちなみに、橘と小谷のLVは2人とも同じで24だったので、いつのまにか僕らの方がはるかに強くなっていたみたいだ。なにせ、魔物もまとめて倒していたのでかなりの経験値が入っていたからだろう。もちろん、ぬいぐるみ隊の倒した分も経験値が入ってきたてので、それこそすごい経験値だったのかも。
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午後には家に着き、しばらくはゆっくり休もうという話になった。
そこで、実はエルフの森で【ドリアド】と会ってから気になっていたことがあった。それは、あいつらも植物ではないかということだ。なので、家についたらさっそく試してみようと思ってたのだ。
あと、なぜ家でという話だが、魔物を召喚することになるかもなので、一つは魔物が言うことを聞いてくれるか?というのと、まわりから見たら魔物を産出すやつなんて魔王じゃないかとか誤解されなかねないからだ。
「というわけで、さっそく【ドリアド】を召喚してみたいと思う。」
「わくわく。」
「なんで、もしもの時は気をつけてね。」
「うん。早く、あのラブリーなドリちゃんを!」
なんか、七海の目が獲物を狩る目になっているような…。
「じゃ、じゃあ、いくよ!召喚!」
すると、床の魔法陣からポンッと緑髪の幼女が出てきた。森で見たものより少し小さい気もするが、くりくりな瞳のロングヘアーで、身長は120cmくらいの女の子だ。
「きゅ?」
小首をかしげて、?のポーズをしている。なんとなくだが、大丈夫そうだ。飛びかかりそうな七海を抑えながら、頭の中で指示を出してみた。
テトテトと歩いたり走ったり、ジャンプしたり。うん、問題なさそうだ。いい加減疲れたので、七海を解放すると、一気に近づいて抱っこしていた。顔がにやけてる…。
「とりあえず、大丈夫そうだから、ついでに何体か召喚しとこう。あと、魔物と間違えられないようになんか特徴つけとこうか?」
「うん。じゃあ、三つ編みにでもしようか。」
「うん。あと、見分けつくように、頭に花でも付けとこうか。」
このあと、2体追加で召喚し、全部で3体のドリアドを仲間にした。ドリアド1体召喚すると、ごっそりと魔力を取られた感じがしたので、今の魔力では1日3体が限度だと思う。だが、この子らも一応植物扱いなので、普通の召喚術と違い消えることなく存在できるみたいだ。
あと、外見は三つ編みを後ろ一本垂らし、頭にはひまわりやたんぽぽやバラの花を付けといた。同じ植物なので、頭から生えているのだが…。
一つ心配していたことがあったのだが、それは、街の人達が魔物を見て脅えないかということだ。だが、普段から僕達がぬいぐるみを連れていたのを見ていたので、今回も「またか」という感じで見てくれたので問題にならなかった。
その後、全部で10体のドリアドを召喚し、頭の花と同じ名前にして区別した。顔はみんな一緒なので見分けがつかないので、わかりやすい名前にしたのだ。




