4話目:花召喚!?
突然叫んだので、注目を浴びてしまった…。ちょっとはずがしい。
しかし、叫びたくなるのもしかたないではないか。
なんせ、戦闘には何の役にも立たないスキルをもって、恐ろしい魔王と戦えなど、死にに行けといってるようなものだ。
そんな、僕の様子を見てひとりの男子が声をかけてきた。
「よう!お前のはどんな神技なんだよ。見せてみろよ。」
こいつは、うちのクラスのジャイ○ンなやつで、名前を鈴木次郎という。クラスに馴染めなくなったのは、こいつが噂を広めたせいもあるから、はっきりいって嫌いな奴だ。まあ、でも俺もいじめられたくないから、しかたなしに神技の説明をすると、
「まじで!?ぎゃはははっ!すっげー役立たずな能力じゃん。オカマのお前にお似合いだぜ!」
って、さんざんバカにされた。内心、殴ってやりたいほどだったが、ぐっと我慢した。
俺は大人だしね!!
しかも、ついでにまわりのみんなからも笑われてしまった。
俺だってショックなのに、そこまで笑うか?
…泣くよ…。
で、ひととおり説明も済んだところで、白おっさんが今後について話してきた。
まずは、このままでは弱いので強くなる必要があるというのだ。ああ、いきなり最強とかではないんだね。
ただ、隣町まで行くにしても、魔物や盗賊との戦闘もあれば、野宿などの知識もない。怪我などの対応や、この世界の知識など。どれも、この世界で生きていく上で必要になるものだ。
それを、この後1月ほどかけて教えてくれるという。王国の兵士による訓練や、宮廷魔術師による魔法とこの世界の知識の勉強など、順次教えてくれるらしい。
まさに、いたれりつくせりといった感じだ。
さらに、旅の同行者として、選ばれた戦士や魔術師達が仲間になってくれるらしい。この魔王討伐という旅に立候補してきた人たちなのだが、これは立候補者たちに自分達を見てもらい、この勇者の仲間になりたいと思える人についていくという形をとるらしい。昔から伝わる、仕来たりみたいなものだそうだ。
こっちで好き勝手選べるわけではないみたいだ。要は、こいつについてけば魔王を倒せるぞって思わせればいいってことだろう。
そう説明を終えると解散となり、みんなそれぞれの泊るところに案内されていった。
途中、他のクラスメイトや担任の先生のことが気になったのか、クラスの女子が、
「そういえば、他のクラスメイト達はどうなるんですか?」
と、聞いていた。
「他の勇者の方々は随時起きてきたら同じ説明をして合流させる予定です。」
なんでも、転生時の衝撃か何かで、覚醒するのは人によって違うらしく、遅い人は1月くらいかかることもあるという。
って、そんな説明をしていたが、その時の案内の人の表情が暗かったのを気付いたが、この時には、正直いろんなことがありすぎて、すぐに忘れてしまっていた。
そうこうしてるうちに、通路の先の一室に案内された。
そこは、石造りの建物で、学校くらいの広さがあるところだった。なんでも、この国の教会といわれるとこらしく、ここがその総本山みたいなとこらしい。なので、よくここに殉教者が訪れるので、泊るとこはいっぱいあるのだそうだ。
そして、案内された部屋は、5畳くらいの広さがある部屋で、ベットがひとつと、机と椅子のセットがあるだけの簡素な部屋だった。もう少ししたら、夕飯が出るということなので、それまではベットの上で横なることにした。かなり、疲れてたのもあるだろうが、呼ばれるまでは、熟睡してしまった。




