表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/47

38話目:王様の仕事?

午後から王様に護衛の報告に城を訪れた。メイドさんに案内され、やってきたのは応接室ではなく、城の外にある中庭だった。そして、そこには綺麗な庭園、ではなく農園があった。


さらに、そこの一角で農作業をしているのが、なんと王様本人だった。



「・・・あ、あの…。」


「おお、セイジ殿。これはこれは、護衛の任務御苦労だったな。」


「ああ、はい。それは、なんとも…。」


「はっはっはっ。王自らこんな、農作業をしているから驚いたのだろう。」



確かに驚いた。まさか、王様が畑で土に汚れながら仕事しているとは思わなかった。さらに言えば、王妃様まで一緒になってやっているし…。



「この国では、王の仕事などあまり無いのだよ。ならば、空いた時間は農作業でもして、我が食卓を潤わすくらいはしないとね。」


「まあ、そんなことを言ってますが、土いじりが好きなのですよ、この方は。まあ、私もいつの間にか好きになってしまいましたがね。」



夫婦そろって庶民的な人達だな。まあ、それだからこの国の人達も付いていくんだろうな…。



僕達は、王様に護衛の報告を済ませ城を後にした。アイシャは、王子らと遊んでくるといって別行動にした。



----------------------------------------------------------------



その後ギルドにいって報酬を受け取りに行った。それとついでに、七海の特技を習得することにしたのだ。


ギルドにつくと、係員のお姉さんが、相変わらず涎を垂らして寝ていた。



「もしもーし、こんにちわー。」


「・・・うーん…。・・あっ、この間の…。今日も暇つぶしにきたのー。」



暇なのは、あんたの方でしょ…。


さっそく、水晶玉を出してもらって、七海に特技を見てもらった。



「えっと、選べるのがあんあり無いけど何にしようか?」


「え?あんまりないって?50個くらい出てない?」


「ううん、そんなにないよ。もしかして、誠二くんはいっぱい選択肢あるんだ。すごいね。」



うーん、どういうことだろう?特技って、人によって選べる物が違うんだろうか?てことは、もしかして奥技もないのだろうか?



「ねえ、もしかして【奥技】とかもでてない?」


「うん。選べるのは、【短剣術】【棒術】【体術】【身体強化】【火魔法】【水魔法】【風魔法】【料理】【裁縫】【彫金】【鷹の目】かな。」



うーん、やっぱり人によって変わるみたいだな。しかも、異世界補正はないみたいだ。てことは、僕が奥技を覚えられたのは、なにかしらの原因があるということだな…。最初から僕には輝かしい才能が…、これはないな。凡人なのは自分が一番理解してるから…。


てことは、こっちにきてから目覚めたのか、もしくは行動によって身に付いたか…。うーん、どうやら後者の方が思い当たるふしがあるな。たぶん、あの一人で生きていくために勉強したのが原因かもしれないな。


それなら、いろんな武器の使い方を教わったことで【武器術】を、いろんな魔法の知識を勉強したことで【属性魔法】を身に付けたのかもしれないな…。



「ねえねえ、どうする?戦闘には関係ないけど、【料理】とか覚えたいな。」


「うーん、それでいいんじゃないかな。僕達、あまり積極的に戦闘しない予定だし、料理は出来る人が多いにこしたことないしね。」


「うん、わかった。じゃあ、【料理】を習得するね。」



で、けっきょく特技は【料理】をとったみたいで、ステータスを確認すると、


名前:セイジ(主) P

LV:24

職業:剣士

ランク:E

魔魂:1890

特技:【料理 LV2】【裁縫 LV1】

奥技:【武器術 LV3】【属性魔法 LV3】

神技:【全花召喚オールフラワー LV4】



名前:ナナミ P

LV:15

職業:奴隷

ランク:F

魔魂:1225

特技:【土魔法 LV2】【神聖魔法 LV1】【料理 LV1】

神技:【人形使い《ドールマスター》 LV3】



となっていた。



-----------------------------------------------------------------------



とある森の一角の小屋で、その惨劇は起こっていた。一人の黒尽くめの男が、真っ赤に染まる剣を片手に、髭を生やした男に迫っていた。黒尽くめのまわりには、すでに事切れた躯が横たわっていた。



「や、約束が違うじゃないか!あのガキらを始末すれば報酬をくれるって騙しやがって!」


「知らん…。さっさと、かかってこい。」


「く、くそっ!」



髭の男は手に持った斧で襲ったが、簡単に返り討ちにあい、その血で床を埋め尽くした。



「ふん。弱い、弱すぎる…。」


「終わりましたか…。」



どこにいたのか、男のすぐそばに黒尽くめがもう一人立っていた。が、男はそれに驚いた様子もなく、


「ああ、手応えの無いやつらだ。こいつら、本当に勇者を片付けたのか?」


「ええ、教会での報告ではそうなってますね。まあ、体のいい口封じなわけですけどね。」


「ちっ!つまらん仕事だ。帰るぞ!」



黒尽くめの男が帰ったあと、もう一人いた黒尽くめが、小屋に向かって火を放った。たにまち、小屋には火が広がり、一気に小屋を焼き尽くした。普通の炎ではありえない、魔法の炎ならではの威力だった。



そして、薄く微笑を貼りつけながら、その場には炎を背にした黒い影があった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ