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23話目:マーレ王国

ここは、ラーシア大陸の南側に位置する街で、名前を【ドイン】といった。ちなみに、【シンガルの街】から歩いて3日のところにある街だ。あの襲撃のあった街道を逆方向にいくとあるのがこの街なのだ。


ラーシア大陸は、全体的に肥沃な大地が多く、資源にも恵まれていたため、内陸はかなりの発展を遂げていた。だが、それと同時に肥沃な大地は魔物の数も増やすことにもなっていたのである。まあ、その分魔物の強さはそこそこなのだが…。


そして、魔物は森等の獲物が多い所に増える傾向にあり、ここ南側はたくさんの森もあることから、魔物の数も多い所でもあった。




僕達は、ギルドの依頼を受け、その南の森に足を踏み入れていた。魔物が多いというだけあり、森に入ってから4時間だというのに、魔物との遭遇はこれで8回目となっていた。


今日4回目の灰狼ワーウルフの群れに切り込み、戦線を突破していく。2人の息もかなり合ってきていて、灰狼なら何匹きても問題ないくらいには強くなっていた。



「たぁあ!!」


灰狼ワーウルフを切り伏せ、一息ついた。倒した瞬間、力があがった感じがし、ギルドカードを確認してみるとLVが17になっていた。アイシャの方もここ数日で、LV11まで上がっていた。




「アイシャ、そろそろ休憩しようか?」


「うん。けっこう魔物倒したね。」


「ああ、この辺なら楽に倒せるくらいにはなったな。」



僕らは近くの草むらに腰を降ろし、【全花召喚オールフラワー】でリンゴを取りだし、アイシャに手渡した。アイシャもそれを受け取り、僕の横にきて隣に座り、さっそくリンゴに齧りついていた。


「例の、王国までまだ距離があるんかな?」


「うん。もぐもぐ、ギルドでもらった地図だと、まだまだありそうだね。」


「先は長いな…。」



僕達は今、この森の奥にある王国【マーレ王国】に向かっていた。ギルドの依頼で、手紙を王国に住む商人に届けるのが今回の依頼なのである。


マーレ王国はこの森に囲まれているため、外部との繋がりをもつのが難しい地理なのだ。というのも、先ほどからの魔物の遭遇率をみてもわかるように、とにかく魔物の数が多いのだ。なので、普通の人間では簡単に森を抜けることができず、こうして冒険者に連絡を頼むのが常となっている。



「距離的には、ドインの街からなら半日もかからないのにな。」


「そだね。もしゃもしゃ。」


アイシャはリンゴを頬張りながら適当に返事してるみたいだった。まあ、別にかまわんのだが…。こちらのリンゴは甘くないので、僕の出すリンゴにすごい喰いつくのだ。完全に餌付けしてしまった感があるな…。


まあ、いいか。僕も一人旅は寂しいし、仲間がいるのに越したことはない。それにアイシャはかわいいし、髪ももふもふして触り心地バツグンなのだ。と、頭をなでなでしてると、気持ち良さそうに目を細めてくるのだ。



「さて、そろそろ行くか。日が落ちる前には到着したいしな。」


「うん。」



それから、しばらくで討伐数が最多を更新し、さらに記録を伸ばすのだった。今日だけで、2人のLVが恐ろしい速度で上がっていき、なんとか夕方には王国につくことができた。



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そこは、たくさんの丸太が並ぶ壁があった。丸太の先端は尖っており、それが同じ高さでズラッと並んで侵入者を拒んでいた。そして、その一角に木でできた門があり、そこには門番が陣取っていた。僕達はギルドカードを提示し、その丸太に囲まれた王国に足を踏み入れた。


王国は、なんというか、そう、寂れていた。全体的に活気がないというか、そんな感じだ。まあ、人の流通がないから、物の流通もないもんな。自然と寂れてもしかたないか…。



とりあえず、依頼の手紙は明日渡すとして、今日はすぐに宿に行くことにした。かなりの連戦で、心身共に疲れていたので、無理をしないことにしたのだ。



「いらっしゃい。おっ、見ない顔だね。冒険者かい?」


宿の扉を開け中に入ると、恰幅のいいおばちゃんがこっちを見て、話しかけてきた。



「泊りかい?それとも、食事かい?」


「泊りで、2人お願いします。」


「あいよ。ひさびさの客だから、サービスしとくよ。」



ここに泊るのはなんでも冒険者くらいしかいないそうなのだ。まあ、あの森を抜けるのが大変だから一般人が観光に来るとかは無理なのだろう。



僕は、とりあえず2日分の宿代を払い、二人で部屋に入って一息いれた。ちなみに、1部屋でツインのベットが置いてある部屋を取ったのだが、アイシャは、ほら、女の子っていっても子供だから、同じ部屋にしてるのだよ。


なんもやましいことはないから。




その後、夕飯をとり、ベットに直行した。戦闘自体は楽になったとはいえ、さすがに連戦はきつかった。アイシャなどは、夕飯時にはフォークに肉を刺したまま、寝ているくらいだった。



とりあえず、寝る前にステータスの確認だけしておこう。


名前:セイジ P

LV:22

職業:剣士

ランク:E

魔魂:1890

特技:なし

奥技:【武器術 LV3】【属性魔法 LV1】

神技:【全花召喚 LV3】


名前:アイシャ P

LV:18

職業:剣士

ランク:E

魔魂:2325

特技:【剣術 LV3】



見終わってすぐに、ふたりとも、あっというまに意識を手放したのだった。

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