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18話目:ドナドナドーナ

さて、パーティーを組んだ僕が今、何をしてるかというと…。



奴隷を運ぶ馬車の中にいた。


しかも、自分が奴隷になるという、おまけつきだ。なぜ、こんなことになっているかというと、はっきりいって騙されました!





あの2人組のラウイとミーナ、人の良さそうな顔してとんだ悪人でした。


まさか、そんな悪人だと思わなかった。だって、初めて会った時とか、めっちゃ必死そうだったし(後で聞いたら演技だったらしい)、仲間がやられたってなんか落ち込んでたし(これも演技だったらしい)、ミーナさんてかわいかったし(これは関係ない)…。



まあ、騙されたのだ。


一緒に初めての冒険へレッツゴーて感じで、森の中にいるゴブリン退治に出かけたんだが、森に入ってすぐに後ろから襲われた。もちろん襲ってきたのは、リウイなんだが。


その後、身ぐるみ剥がされて裸にされたあげく、そこで待ってたごっつい兄ちゃんに引きわされたんだわ。で、そのごっつい兄ちゃんが足と手に鎖をつけて、奴隷商のとこまで引っ張っていき、馬車に乗せられ今にいたる・・・というわけだ…。




「はぁ…。これから、どうなるんだろう…。」


まわりを見てみると、自分の他にも、5人の奴隷が乗っていた。男4人の女の子が1人。男は、おっさん2人の俺くらいのやつが2人で、女の子はなんと、ケモ耳を持った10歳くらいの子だった。


ケモ耳は猫っぽいから、猫の獣人かなにかだろうけど、こんな状態じゃなかったら、獣ッ子キターとか言ってはしゃいでたろうけどね…。話には聞いてたけど、実際見てみるとファンタジー満載で感動もんだよ。


こんな状態じゃなけりゃね…。



なんとか逃げれないかとまわりを見てみたが、さっきのごっつい兄ちゃんの他にも、3人もごっついお友達がいて、それぞれ前と後ろに分かれ陣取っていたので、とてもじゃないが逃げられそうになかった。


それに仮に逃げれても、荷物は全部あの2人に盗られたし、武器もない状態ではきついだろう。せっかく買った、魔法のアイテムボックスまで盗られたのはかなり痛い…。


あれ、高かったのにーー!



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そうして、馬車に揺られること5日間…。


かなり、落ち込んでしまった。


無言で乗っているのもつらいので、女の子に話しかけたら、ごっついお兄さんに殴られるし…。1日1回の食事は、堅い黒パンでまずいし、腹減るし…。一応服はボロキレをもらったが、夜は寒くて眠れないし…、で散々な目に遭っていた。


しかも、これから奴隷として売られるなんて、もっとつらいことが待っているわけで、落ち込むなってほうが無理だ。




そんな、5日目の夜のことだった。


みんなが寝静まったころに、外から喧騒が聞こえてきた。ごっつい兄ちゃんらが、慌てて剣を掴み外に飛び出ていった。僕も気になったので、そっと馬車の外を覗いてみると、奴隷商の馬車がたくさんの人に襲われていた。おそらく、盗賊の襲撃でも受けたんだろう。


すると、同じく様子を見ていた奴隷のおっさんが、


「チャンスだな…。よし、ここから逃げるぞ!。」


といい、もう1人のおっさんと協力して、みんなの鎖を切ってくれた。馬車の中にあった斧でやったもんだから、かなり怖かったが…。とにかく、助かった、ひさびさに手足が自由になった。



あとは、この盗賊の襲撃のドサクサに紛れて逃げるだけだ。

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