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10話目:魔法の袋

準備のできた僕達は、城から盛大に見送られ、旅立ちをした。


1パーティで旅立つやつもいれば、仲のいいもの同士で集まって、3パーティで行くものなど様々だった。


僕も誘われたが、きっぱりと断った。どうせ、パシリにしてやろうくらいにしか考えてない連中ばかりだ。それに、僕は魔王となんて戦う気すらないのだから、危ないことには顔をつっこみたくないのだ。




そんな中、あるクラスの女子の一人も誘ってくれた。


この子は、竹中七海たけなかななみという名前の、メガネ女子だ。クラスの中では地味なので、よく女子の中に埋もれている印象の子だが、僕の趣味を知っても普通に話しかけてくれる貴重な存在だった。たまに、ぬいぐるみ関係で話したこともあったが、基本男子と女子なので、そこまで仲のいい友達でもない。



話は戻るが、誘ってくれたはいいが、他の男子や女子もグループにはいるので、やっぱり遠慮しておいた。僕は魔王とは戦わないのが基本スタンスなので、ここで仲間を作る気はさらさらないのだから。



そんなわけで、みんなの事を横目でみながら。ひとりで城を後にするのだった。




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僕は、ひとりで城下町に出てきた。ここで、旅の支度をするためだ。


城下町は訓練の際にも、何回か来ているので慣れたものだった。街の東を見てみると、一際大きな建物が見える。俺達が召喚された建物だ。つまりこの国の教会である。


教会とは、この国で一番の宗教団体みたいなもので、国王とも懇意のある大団体なのだそだ。名前を、【光神教】といい、光の神を祀る宗教なのだが、宗教に興味のない僕にはどうでもいいことだった。だが、この大陸ではどこ街にいっても教会があるくらいのメジャー宗教らしいので、サポートを受ける分には困ることはないだろう。




とりあえず、まずは準備だ。


最初に道具屋に行っていろいろ買いそろえなきゃね。ちなみに、この世界にはゲームのような道具屋というものは存在しない。もともとあれは、ゲーム製作者の思いつきでできたものらしいから、そこはしょうがないだろう。なので、道具を買う時は、市場や雑貨屋とかを回る必要があった。



市場に到着し、目的の物を買っていった。まずは、リュックや大小様々な袋、地図に筆記用具など冒険に必要なものから、着替えや料理道具など。買うものはかなりの量だった。


そこで目をつけたのが、【魔法のアイテムボックス】だ。以前街に来ていた時に偶然みつけたものなのだが、これはその名の通り魔法で編みこまれた袋で、中の要領を100倍くらい広げれる不思議な袋だ。それでいて、重さも大きさも変わらないのだから、まさしくド○えもんのポケットだよね。


しかし、これがまた高いのだ。1つで金貨8枚もするというもので、俺の所持金が一気に半分以下になった。だが、それだけの価値はあるだろう。市場で買った諸々の品が全部入っても、まだまだ余裕なのだから。


その後、武器として【銅の剣】を買い、防具は【革の胸当て】を買った。全部の買い物を終えたころには、所持金は銀貨50枚しか残らなず、財布はかなり軽くなってしまった。




「【魔法のアイテムボックス】が高すぎるんだよ!!」



僕は心の中で叫ぶのだった…。


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