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Rain

私が誰かを大好きだと想うのは、どこか辛さに似ています。

悲しいわけでは決して無いし、無理しているわけでは絶対ない。

明確な答えは見つかりそうもないけど、多分、

愛おしくてたまらない。

そういうことなのかもしれません。

土砂降りの雨の中、

薄ぼんやりと見えてきたのは

一人よがりの皆ぼっち。


知ってしまったら、

もう止まらなかった。

みんなすごくいい人たちなんだ。

お世辞でもなんでもない。本当にそうなんだ。


だから、

自分勝手な孤独に沈んでいた我が身を、

その不甲斐なさを、

私は恥ずかしく思う。


"誰も信じられない"と両耳をキツく塞いで泣いた夜だって、

もしかしたら孤独じゃなかったのかもしれないのだから。


客観視だって、

一種の「アイジョウ」だったんだ。

私はいつも寄り添うばかりで、そうすることだけが優しさだと思ってた。

思って痛かった。


甘くだらけた「キライな私」を叱って、

涙で濡れた頬をそのままに、

頼り切ってた誰かの手をそっと離そう。

今こそ、

私は両の足で立たなければ。歩き出さなければ。

胸が苦しいなら苦しいままに、

"死にたい"と喚くなら

"生き続ける"罰を。

他人に愛されたいのなら、愛されなくても、

愛し続けるひたむきさを。強さを。

痛みによく似た、燃えるように赤い"アイ"を。

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