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いのり
僕、の視点から
恋の詩。
きみの心にあるその闇は、僕の心にあるコレとどこか似ている。
不謹慎ではあるけれど、
きみの涙も
きみの痛みも
きみの幸せも
100%わかるなんて到底思えないですが、
10%、いや、1%ぐらいかな。
それくらいならわかる気がして。
「僕に全てをさらけ出して」とまでは言えないよ。
「そんなの綺麗事でしょ」 ってきみは笑うだろ?
僕も笑っちゃうよ。
僕ときみは別々の個体なんだもの。
親も好みも生まれた場所も違う。
共通なものを数えたって、まだまだ指は余ってる。
きみはきみで
僕は僕。
誰がなんと言おうと変えられない真実。
だけど願ってしまうんだ。
この星に、月に、神様に。
きみの好きと僕の好きが同じであるようにと。