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寂しい僕
事あるごとに死にたいと言う。
死にたいなんて、微塵も思ってないくせして。
先が見えなくて
死にたいと言う。
健康なくせして、
「もっと」と何かを強く求めて、
手に入らないと
もう疲れた、って
立ち止まる。
だけど、自分を追い越してく人たち見て、
焦って、寂しくなって、
また僕等は歩きはじめる。
孤独からの解放はひとりぼっちでしかない気がする。
ダレカと一緒に生きることに慣れてしまったから、
寂しがりやになったのかな。
"いいんじゃない?それで。"
カミサマが頭上で言いました。
いや、そう言ったのは
僕の隣を歩く君だったかな。