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コノ世ニ生きるアル少女
雰囲気で言うと、rhythm(前作)の感じのものです。
か細い体を振り絞って。
今日で最後の歌を歌うみたいに
両手でしっかり
マイク握り締めて
君は言ったね。
「生き抜いてくれ」って。
細くてちっさな体で
世界中の人たちに
祈りを込めて歌ってたね。
そしてにっこり微笑んで
「俺も生き抜くから」って言った。
たったの17歳で、
君は何を見てきたの?
光に溢れたステージで
どうしてそんなにも堂々と、人々への愛をかかげてられるの?
どうしてだろう。
君の瞳は、いつもどこか寂し気なのに
君の言葉は、いつも聞き手の弱い心を強くしてくれる。
私も前より強くなれたんだよ。
みんな君を想ってるよ。
――届くかな。届いているかな。
…届けばいいのに。