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罪深きひと。
あるニュースを見たとき
この詩を書きました。
随分前ですが、私にとっては衝撃的で。
今もまだ、忘れていません。
一人の少年は無言で死んだ。
最後にかけた母親への電話も、繋がることはなく、
今残ったのは悲痛な泣き声だけ。
アパートの屋上から
鳥のように飛んで
死んでしまった。
コンクリートに広がったアカは、時の流れがじきに消してしまうのでしょう。
少年の存在は
一体なんだったの……?
たった13歳
中学1年生の彼を
誰が死まで追い詰めたの?死ななきゃだめだった?
――あなたのせいですよ。
指をさして示さなければ
あなたは自覚しないのですね、犯罪者。