私は"ただの令嬢"それ以上でも以下でもありませんわ
私は"ただの令嬢"それ以上でも以下でもありませんわ
この物語は神聖カトルフィル帝国、国立フィンベル学園に通うごくごく普通の令嬢になりたい少女の話である。
私はアリスフォード=マスファール=エドラスフィードただの子爵令嬢ですわ。
「アリス様、お許しください!! これ以上は出来ません」
「それなら貴女は用済みです。さようなら」
「やります、やりますから殺……」
ゴミはお掃除するのが私の主義なのです。
その辺の木の棒如きでゴミになるよな木偶の坊は必要ない。
私は手を鳴らし雑用を呼び出し頼み事をした。
「貴女たちこのゴミを捨てといて」
「「はい、アリス様!!」」
ゴミ掃除を頼んでいる間に大衆が集まってしまいましたわね。
「あとは任せてるわよ。失敗したらどうなるかは分かるわよね?」
「「……はい」」
教室に向かう中、一人の女生徒が生意気にも話しかけてきて少し腹が立ってしまいました。
「貴女が悪役令嬢のアリスフォードだな!」
「悪役令嬢だなんて失礼ですわね、私はただのこの学園に通う令嬢ですわよ」
私のことをよく分かっていないこの女に自己紹介をしましたの。
「よく分かっていないようなので、教えて差し上げます。私はアリスフォード=マスファール=エドラスフィードただの子爵令嬢ですわ」
この女は意味の分からないことを宣い始めたので問い詰めると、どうやらここは"おとめげぇむ"と呼ばれる世界で私は主人公を虐める悪役令嬢とのことですけれど、そんなもの私に関係ないですわ。
「そうなのですわね、教えていただき感謝いたしますわ。それでは"さようなら"」
飛び散った肉片を掃除するのは、雑用に任せれば良いことですし、私は教室向かいましょう。
ガラガラ
「ご機嫌ようですわ先生」
「アリス様、よくお越しになりました」
「そんなに畏まらなくていいのですわよ、昔のように呼んでいただければ」
「あっ、あっ、あり……あり、そのようなこと貴女様には出来ません」
「それなら仕方ありませんわね」
先生の足を踏みつけ、私は優しく命令しました。
「昔のように呼びなさい」
怯えた先生が涙目で昔の呼び方をするのは、これと言って心が痛みませんが、そんなことどうでもいいですわね。
私が先生とお楽しみ中だというのに、腹立たしいことに兵士が邪魔をしにきましたのよ。
「陛下、隣国カルタザルの侵略が確認されました」
せっかく昨年に間引きしたというのになんて愚かなのかしらね。
「そうなのね。これ以上逆らえないように徹底的に恐怖と上下関係を植えつけなさい。前回同様手段は問わずやりなさい」
「御意」
兵士が去ってようやく、先生のお楽しみが出来ますわ。
「ねえ先生、どうして呼び方を変えたのですか?」
私は先生を弄りながら問うと子犬みたいに鳴きますのよ。
「可愛いですわね、先生」
先生についたあるものを見つけてしまった私は新しいおもちゃを見つけなければならなくなりましたの。
「……もう、用済みですわ。さようなら先生」
「まっ、待ってくれ! アリス様もご存じではありませんか、私には妻がいることを!」
「知ってる、だから遊んでたのよ先生。でも飽きちゃった」
おもちゃとして楽しませてくれた先生には優しく股裂で許しましたわ。
「……次のおもちゃはどうしようかしら?」
その時安直ですけれど良い考えが浮かびましたの。
「侵略されたのならその中から選べばいいだけの話じゃない」
戦場に転移した私は高みの見物を決め込むわけではない。
だってつまらないもの見物だと。
皇帝陛下を殺した時も思いましたけれど、高みの見物よりも自ら手を下した方が……表情がよくみられて愉悦に浸れますわ。
それは良いのですけれど、殺した後がめんどでしたわね。
なぜか私のことを陛下陛下と持ち上げられ……虫唾が走りましたわ。
なのでゴミ掃除をしましたの。
だって私は陛下ではなく、ただの令嬢それ以上でも以下でもありませんもの。
おしまい
見つけて読んでいただきありがとうございます!!
悪役令嬢が乙女ゲーム世界でゲーム以上に行動したらどうなるんだろうって考えたら思いつきました




