第16話:それでも作る
調香室に差し込む光は柔らかく、香料の微かな香りが空気に漂う。ユウは掌の瓶を握りながら、胸の奥の熱を感じる。肩先や指先の微かなざわめきが、昨日の選択と官能的余韻を残している。
「迷いがあっても……それでも、作らなきゃ」
胸の奥がじんわりと熱くなる。呼吸が少し早まり、肩先や指先が微かに震える。香りは心理だけでなく、体に微細な反応をもたらす。微かに甘いざわめきが胸の奥で広がり、ユウの全身を包む。
香料瓶を開け、手のひらで香りを混ぜる。微細な液体の感触が指先に伝わり、胸の奥で微かな熱が再び膨らむ。呼吸が重なり、肩先にじんわりとした感覚が広がる。香りが心と体を同時に揺さぶる、官能的な余韻だ。
「僕の香りで……誰かの心に触れたい」
胸の奥が甘くざわめき、指先や肩先に微細な感覚が伝わる。香りはただの技術ではない。心に触れ、体に微かな余韻を残す芸術。ユウはその力を信じ、迷いを越えて香りを作り続ける決意を固めた。
一滴、また一滴と香料を重ねるたび、胸の奥で微かな熱が波のように広がる。肩先や指先に微細なざわめきが走り、呼吸が重なる。香りは心理と体を同時に刺激し、創作の行為そのものが官能的余韻として体に刻まれる。
ユウは小さく息を吐き、掌の震えを感じながら香料を混ぜる。胸の奥の熱と微かな甘いざわめきが、創作の力となり、心理的葛藤を溶かしていく。香りは刃にもなるし、優しさにもなる。心理と体に触れ、官能的余韻を残す力が、ユウを前に進ませるのだ。
「それでも……僕は作る」
胸の奥の熱が全身に広がり、微かに指先が震える。肩先のざわめき、呼吸の微細な変化――すべてが香りを作る行為と結びつき、官能的余韻となる。ユウは香式の本質を体感しながら、創作の道を歩き続ける決意を新たにしたのだった。




