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第13話:危険指定

試合室の空気が一瞬、凍りついた。師匠・香坂トウマの声が低く響く。

「風見ユウ……君の香りは、危険と指定される」

その言葉に、胸の奥がぎゅっと締めつけられる。微かな震えが肩先や指先まで伝わり、呼吸が重くなる。香りが、ただの匂いではなく、心と体に干渉する力を持っていることを、改めて実感する瞬間だった。

ユウは掌の感触に意識を集中する。瓶を握る手に微かな汗がにじみ、胸の奥の熱とざわめきが微妙に膨らむ。香りが人の心だけでなく、体に触れる力を持つ――それが危険指定の理由だ。

「危険……って、どういう意味ですか?」

声が少し震える。胸の奥が熱を帯び、微かな官能的余韻が肩先や指先にまで広がる。香りが心を揺さぶり、体も微かに反応する。微細なざわめきが、胸の奥で甘く熱を帯び、ユウの全身に余韻として残る。

「君の香りは、感情と体に触れすぎる。人の心を乱し、場合によっては制御不能な影響を与える」

その説明に、胸の奥がさらに熱くなる。微かに呼吸が重く、肩先の緊張が増す。香りの力は、単なる技術を超え、心理と体に干渉する力。胸の奥のざわめきが、微かな甘い緊張として体に残る。

ユウは微かに息を吐き、香料瓶を握り直す。胸の奥の熱、指先の微かな震え、肩のざわめき――すべてが官能的余韻として体に残る。危険指定とは、勝敗や評価ではなく、香りが人に与える影響の深さを示すものだった。

「……僕の香りが、人を揺さぶるってことか」

呟く声は小さいが、胸の奥で熱がじんわりと広がる。香りの力が心理だけでなく体にも作用し、甘くも熱い余韻を残す瞬間。指先や肩先に微かな反応が走り、呼吸がわずかに乱れる。

師匠は静かに頷き、微かに笑う。胸の奥でじんわりと熱を感じ、肩先や指先まで微かな余韻が伝わる。香りは危険でも、ユウの才能を示す証。心理的緊張と体感的官能の交錯が、次の成長への布石となるのだった。

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