第五話
本当に遅くなり申し訳ありませんでした!!!!!
いろいろあったのは本当なんです!信じてください!
ちょっと第五話はキャラ崩壊と捉えかねない言動がある?かも。
人間とはなにか
これは人類の中でも最も難解で代表的な問題だと思う
人間の生物的な人間の定義は解っている
だけど、中身は?
人間というのは、感情がある?意思がある?
よく物語では、残虐非道な人間を見て、「人間じゃない」という表現をすることがある。
それなら、その言葉を放っている人間は、人間の定義を解っているのか。
自分は人間だと確信しているのか。
なんと、傲慢なことだろう。
そもそも「人間とは何か」ということを定義しようとするたびに、私は滑稽さを覚える。
感情があるから人間?
意思があるから人間?
ならば、感情を失った者は人間ではないのか。
意思を奪われた者は人間ではないのか。
「人間じゃない」――その言葉を吐く者こそ、人間の傲慢の象徴だ。
自分が人間であると信じて疑わない。
その確信の上で、他者を切り捨てる。
私は思う。
人間とは、定義できないもの。
愚かで、残酷で、醜く、そして美しい。
矛盾を抱えたまま、それでも生きようとする存在。
だからこそ、人間は人間なのだ。
その矛盾を抱え続けることこそ、人間の証なのだ。
完璧を他者に望むのに、欠点が無数にある矛盾した生き物。
完璧を望むのに、完璧なものを見たら、恐怖し、嫌悪する矛盾した生き物。
醜い、醜い、それでも美しい矛盾した生き物。
人間が嫌いだ。それでも人間が好きだ。
どちらかなんて決めなくてもいい。
矛盾を抱えていたならば、もう、そのものは、人間なのだ。
矛盾している私も人間だ。
私は人間だ。完璧な人間だった。矛盾を抱えたまま完璧になってしまった人間。
だから、希望になってしまった。
だから、望まれてしまった。
だから、だから、だから、
逃げてしまった。
だからだからだから、
託してしまった。
矛盾を抱えぬように、人間でないように、そう作って、
畏怖される存在に。
それでも、だれにも傷つけられぬ存在に。
神になれ、と
そう、望んだ。
彼らは、私の思う通り、矛盾を抱えぬナニカになった。
それでも、感情はあるし、意思はある。
それでも、矛盾はしていない。
なんて、不気味なんだろう。
なんて、なんて、なんて、可哀そうなものを生み出してしまったんだろう。
親として、前の力あるものとして、私はこの子たちを守らなければならない。
私は、私は、
そのためにまだ、生きているんだ。
私は誰か?
そんなのどうでもいい。
どうでもいいのだ。
私は守る。守り続ける。
贖罪をするために。
―――――
「その必要はない」
少し、しわがれた声が部屋に響いた。
「っ!?なんで」
ガルがケイの体を抱きしめ、本能的に後ろに飛び下がった。ガルの殺気が、この部屋に充満する。
「まぁまぁ、そう殺気立つな。私は契約がしたいだけだ。協力と取ってくれてもいい」
初老は呆れたように、ため息をついた。先ほどまでの様子が嘘のようだ。
「協力したいだけなら、ケイを不快にするな」
ケイを、より一層強く抱きしめながら、ガルが言った。
「それはすまなかった。プロトコルのこととなると、自制が利かなくてな」
初老はまた椅子に座ると、煙草を取り出した。くさい煙の臭いにケイは顔を顰める。
洗脳が利かない。それは二人にとって、最悪の情報でしかなかった。そもそもこの洗脳が利かなければ、二人の作戦は大きく崩れる。下手なことはできない。
「なんで、起き上がれているのか、教えてくれない?」
そうダメ元でケイが聞くが、「言うわけがないだろう」と予想した通りの答えが返ってきた。ケイは苦虫を噛んだような顔になる。
「契約のことについて、話そう。そのままでいいが、ちゃんと考えてくれよ?」
二人は何も答えない。
「…まぁいい」
初老は一枚の折りたたまれた紙をガルとケイの前に差し出した。
ガルは警戒しながら、その紙を受け取る。そして、ケイにそれを渡した。
ガルはその紙を見ず、初老をただ警戒する。ケイは折りたたんだ紙を開けた。
「それは契約書だ。私はプロトコルの研究さえできればいい。だが、お前たちは科学都市を滅ぼして逃げるつもりだろう。それだと、私が困る。プロトコルの研究だけが私の生きがいだからな。研究を続けるためなら、なんだってする。科学都市を滅ぼすことも」
契約書は短く、端的だった。
【科学都市干渉協定】
締結者
甲:バイラ―・マイル(科学都市研究所 所長)
乙:ケイ(K-13)およびガル(47-β)——通称「プロトコル」
―――――――
第1条:情報提供
乙は、甲の質問に対し、プロトコルに関する内容であれば誠実に回答する。
ただし、科学都市の倫理規定に抵触する場合は、回答を保留できる。
第2条:戦略支援
甲は、乙の計画に基づき、科学都市の滅都(機能的崩壊)を補助する。
支援には、情報改竄・監視撹乱・構造破壊などが含まれる。
第3条:報告制限
甲は、乙に関する情報を科学都市上層部に報告する際、
あたりさわりのない形式でのみ記録・伝達する。
乙の能力・意志に関する詳細は秘匿する。
第4条:秘密保持
本契約の存在は科学都市に対して秘匿される。
違反が発覚した場合、甲乙片方が罰を与える。
署名欄
甲:_____
乙:_____
「両方、いい提案だと思わないか?」
ケイは思案した。この契約書にはいろいろと疑問が残る。
「うーん。まぁ、そういう見方をしたらいい案だけど、これ、そもそも信頼で成り立ってるからなぁ。あなたに委ねることが多すぎる。ちょっと承諾できないかな。ごめんだけど」
ケイは契約書を初老に放り投げた。一見冷静になったようだが、今でもケイは心の内は動揺で溢れかえっていた。弱みを見せないように精一杯隠しているのだ。だが、それは初老に届くこともなく、初老の前に落ちた。その契約書を初老は一瞥もすることもなく、面白そうに二人を見つめていた。
「やはり、そう来るか」
初老は煙草をくゆらせながら、そういった。
「信頼、か…。本当に君たちは、人間らしいな」
ケイとガルがその言葉に眉を顰める。
「何?皮肉?」
人間と扱ってもらえないから、二人は苦しんでいるのだ。それを簡単に人間に言われたら癪に障るというものだ。
「称賛だ」
短くなった煙草を灰皿に捨てる。
「私は君たち、“ガル”と“ケイ”には興味がない。興味があるのは、プロトコル。言い方を変えれば王と腹心だ。個人の意思などどうでもいい。それでも、その素晴らしい‥‥、意思があるともいえる力の中で、君たちは意思が残っている。王と腹心の意思ではない、君たちの意思が。まぁ、そういう意味では君たちに興味があると言えるな」
じとりとなめるように初老は二人を見つめた。完全に研究対象として、獲物として、こちらを観察している。
「まぁ、その一方で私は安堵していたんだ。プロトコルが人形であるということを。だが、今代のプロトコル、君たちは違う。意思があり感情があり、ここの人間よりも人間だ」
「‥‥だから何?」
焦れたようにそうケイが聞いた。この初老には力が効かない。それがケイを焦らせていた。
「君たちを恐れているんだ。私は」
「‥‥だったら、何故契約を持ちかけるんだ」
初老は自身の手を見た。それを見て二人も初老の手を見る。
「震えているだろう?」
初老の手は小刻みに震えていた。手汗もじんわりと滲んでいる。
無表情で契約を持ちかけている男とは全く別人のような手だ。
「私はどうにかしてでも、君たちを制御化に置きたい。私はまだ死にたくない。痛めつけられることもごめんだ。私は、私のために、君たちに契約を持ちかける」
私はひどく臆病なんだよ、そう初老は言って天井を見つめた。
「私は自分が大切だ。自分さえよければなんでもいいと思っている。まぁ、それは全人類が無意識に思っていることかもしれないがな…」
人間は愚かだ。そうガルは思っている。人間は欲が強かったから、知能が発展した。素晴らしいことだというかもしれないが、ガルにとっては世界の中でこれほど愚かな生き物はいない。だが、そのどろどろとした残酷さ、愚かさがガルには、二人には美しく見えたのだ。まぁ、そうガルに気づかせてくれたのはケイだったが。
「苦しみの中にこそ意味がある。そういう言葉があるが、私は人間の愚かさの象徴の言葉にしか聞こえないよ。反吐がでる」
そう初老が言った。
「苦しみに意味をもとめないとやっていけないのだよ。仕方ない。それに、好ましいと私は思うけどね。必死に自分は悪くない、と藻掻いている。すばらしく醜い」
きらきらとケイは目を輝かせた。ケイはおもしろい、と言っていた。何故、不利益なことをするのか。何故、嫉妬するのか。人間は未知の塊なんだと、笑っていた。
(ケイは特殊な人間、なんだろう)
ケイは生物的には人間だ。だが、中身は人間なのか、それは解らない。それはガルも、初老も、ヒャルだって。
そして、初老はぽつりとつぶやいた。
「君たちは、AIのようだな」
先ほどとは正反対のことを初老が言った。
「君たちはてっきり人間なのだと思っていたが‥‥。人間の情報を取り込み、模範するAI。‥‥ああ、これがしっくりくるな」
「ちょっと」
勝手にAIだと言われ、勝手に納得されるなど、何か言いたくなるだろう。当たり前だ。ガルはほとんど空気になっているが、まぁ、そこは置いておいてほしい。
「私たちがAIっていうんなら、貴方は何なの?正真正銘の人間?」
ケイは苛ついていた。これもまた当たり前だろう。ずかずかとケイが大事にしていることを土足で乗り上げ、荒らしまわっているのだから。
「正真正銘の人間だと、私は言えないさ。当たり前だろう?」
「‥‥」
ピキリという音をガルは聞いた。
(‥‥)
ケイの心の声も無音なので、ガルはたらりと冷や汗を流した。普通に怖い。
「君たちは人間の中の人間なんだ。そしてその完璧さが、AIのようにしか見えない」
少し深いことを言っていると思うのだが、それでもケイは何も言わない。ガルはもう初老の言葉など一切聞いていない。というか聞けない。
「完璧は人間を奪うんだよ」
そうだけど、そうじゃない
ガルは叫びたかった。ケイをこれ以上刺激しないでくれと懇願した。だが何も言えない。ケイが怒っているときはノータッチ。ガルの暗黙のルールだった。
「解った。この話については、後日でいい?ちょっと今は、考える」
ケイはようやく口を開いた。だがその言葉はなんの抑揚もない。
「いや、今」
「いいから帰れ。頼むから。早く。色よい返事を考えとくから。頼むから」
初老は今と急かすが、ガルは懇願した。
数分だが解った。こいつは全くもって人の気持ちが解らないやつだ。つまり。
ケイと相性が全く合わない。
初老は合理的に、合理的に、と合理的ではない合理に突っ走ってしまったのだろう。
ケイは一見すると冷静に見えるのだが、結構感情的だ。合理的に動くが、その根は感情で溢れかえっている。
「‥‥解った。また後日ここを訪ねよう。色よい返事を待っているよ」
そういって初老は帰っていった。幸いここは観察室だ。監視の目は初老以外ないと考えていいだろう。
ガルは今後のことを考えると、溜息をだしたのだった。
まぁ、その溜息で未来の重さが緩和されるわけでもないのだが。
全く持って人間らしい動作であるのは間違いないのだった。
この後のケイについては何も触れないでほしい byガル
――――――
私はガルとケイの人間らしい一面を見て、笑みをこぼした。
それと同時に、その“人間らしい”さえも作り物と思うと悲しくなった。
作り物と解っていなければ、多数が人間といったなら、彼らは人間になれるのだろうか。
数は真実に勝つのだろうか。
それがもし虚構でも、よいのだろうか。
人間は少数を望む?多数を望む?
それでも異分子がない限り、多数が勝つのだろう。強いのだろう。
人間は群れなければ生きていけない。
なんて、か弱い生物なんだろう。
虚構で自分を塗り固めて、強がって、本物の強者が出たら怯えて、ぺこぺこと頭を下げて、嫌われたくないからと自分が傷つき、結局望んだものは手に入らない。
気持ち悪い
‥‥まずい。さっきから、人間からしたら痛い人間になっている。
といっても、話せることがない。
とりあえず、彼らは、本当に、かわいい。
とにかく、二人で生きよう。眼福だから。
――――――
神は神話の中にだけ存在しなければならない。
神話であるからこそ、人々は希望を抱き、均衡を保てる。
だが現実に姿を現せば、その言葉は絶対となり、信仰は分裂し、世界は争いに呑まれる。
だからこそ、彼らは動いてはならない。
神が神話であることこそ、この世界の均衡なのだ。
引用「人間と神」
――アルマ・リブライ著
――――――
「なぁ…。いいだろ?」
「ダメに決まってるだろう」
「えー…。もっと踏んでくれよ」
「字面がダメだからね?君」
「いやいや、ほんとのこと言ってるだけだろ?」
「…あのねぇ」
「だってー、尻が凝り固まってるんだよ。でも、手でやってもらうのもなぁ…って」
「君の論理観がどうなっているのかを教えてほしいよ」
「ろんりかん…、ああ!論理観な!」
「君はバカなのか賢いのかどちらなんだい」
「さっきから質問してばっかだなー。お前」
「誰のせいだと…、いや、もう、別にいい」
「へへっ…。やっぱお前のにおい、好きだなぁ」
「急に、僕の腹に頭突っ込んで何言ってるの?」
「そんなこといいながら、俺の頭のにおい嗅いでるじゃん」
「うるさいよ。いいだろ、太陽のにおいがするんだ」
「意味わかんねぇー」
「僕は?どんなにおいがするんだい?」
「んー?何だろうなぁ…。そうだなぁ…。朝のにおい、かなぁ」
「君もよく解らないじゃないか」
「いいんだよー。とりあえず、落ち着くにおいなんだから」
「それもそうだね」
「‥‥で、どうするんだ?これから」
「あのねぇ、君。においの話から真面目な話に行くのが早すぎないかい?」
「切り替えが速いってことで」
「ははっ、まぁいいけど。そんなところも好きだからね。…まぁ話そうか。これから、どうするか」
「やっぱ、対立するよなぁ」
「そうだねぇ。仕方ないけど」
「まぁ、対立するなら潰さないとなぁ。俺たちのためだもん」
「そうだね。じゃ、久々に動くとしよう」
はい。思いましたよね。はい。短いです。すみません。七千文字いこうと思ったんですけど、なんかここが区切りよくて、すんません。
書き溜めとかしてなくて、気分で書いているものなので、すみません。ごめんなさい。
ここからは別に見なくていい作者の言い訳↓
えっと、はい。あの、現実が本当に忙しくて、いろいろとばたばたしていて、書く時間がなかったです。ってまぁ、それは二週間くらいだったんですけど・・・・。それからは、親戚の三歳くらいの子にデータ消されるわ、風邪ひくわで‥‥。いや、本当なんです。マジで。本当なんですって!信じて!信じてくれよぉう・・・。すみませんでした。本当に、ごめんなさい。次回も遅れるかもしれません。ごめんなさい。このダメ作者の作品をよろしくおねがいします。




