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24 なんでここに?


あれから時は過ぎ去り、いよいよ冬がやって来た。


そして現在遥輝(はるき)はというと…


「いやっふぉい!!雪だ雪!!!」


北の大地に来ています!


高校二年生というわけで、現在遥輝は修学旅行中だ。


冬の北の大地といえば雪!そしてスキー!


「うおぉぉぉ!!滑る!滑るぞぉぉ!!」


遥輝はスキー場で思う存分羽を伸ばす。


(あ〜一人って最っ高)


何より一人であるということが遥輝の肩の荷を軽くしていた。


ここのところ毎日のように美晴(みはる)と一緒にいたので、なんだか新鮮な気分でもある。


別に美晴と一緒にいるのが嫌というわけではないが。


それでもたまにはクールタイムが必要なのだ。


てなわけで、今はスキーを満喫する!


「よし、次はここから行くか!」

「そうだね」


遥輝は勢いよく滑り出__


「て、えぇぇぇっ!?な、なんでここにあなたが…!?」


そこで隣に例の人物がいることに気づき、遥輝は思わず身体が後退した。


だがスキーの最中なので足場が悪く、遥輝は容易に背中から雪目掛けて転げ落ちた。


「だ、大丈夫!?」

「大丈夫、です…」


美晴に手を差し伸べられ、その手を取って立ち上がる。


「よかったぁ。もう、気をつけてよ?」

「ごめんなさい」


修学旅行中に超美人先輩モデル彼女に説教される一般人。


いや美晴の肩書き多いな。間違って無いからいいけども。


いやそんなことはどうでもよくて。


「美晴さん、なんでここに…?今日は仕事じゃ…」

「うん、仕事だよ?」

「ならなんでここに?」

「仕事だから?」


なんか微妙にわかりにくいなこの人。


もっと具体的に教えてほしい。


「いやよく意味がわからないんですけど、つまり美晴さんは仕事でこちらにに来ていると?」

「うん」

「いや聞いて無いんですけど!?」

「言ってないからねっ」


またこの人は…!!


(せめて言ってくれよ…)


言ってくれれば良いという話ではないが。


「というか、仕事しに来てるんですよね?そっちは良いんですか?」

「うんっ、今日の分は早めに終わらせたから大丈夫っ」


まだ昼前だぞ?


どれだけ巻いたんだこの人。


いい加減この人の仕事の方が心配になる。


「見ろよあれ、しらはるじゃねぇか?」

「え、マジ?うわぁホンモノ?俺マジでファンなんだよね」

「握手してほしいな〜」


いや、心配いらなそうだな。


最近はテレビに出る回数も増えてるし、知名度も上昇中。


ならもう逃げる理由が無いじゃん。


仕事の邪魔になるから今日はやめておこう戦法ができないじゃん。


別に悲しいことでは無いが!


(俺の一人の時間がぁ…)


だがやはり、一人の時間が無くなるのは少しだけ寂しい!


(でもまぁ、これも美晴さんと旅行に来たとでも思えば…)


そう考えれば、少しだけ気が楽になる気がする。


というわけで、遥輝は美晴とスキーデートを楽しむことにした。


「はぁ、とりあえず行きましょうか。あ、美晴さんは初心者ですか?」

「うん、初めてだね」

「そうですか。なら少し移動して緩やかなコースに行きましょうか」

「うん、ありがとっ」


美晴と手を繋ぎ、コースを移動していく。


その間にいろんな人からチラチラと見られたが、仕方ないだろう。


一応美晴に恋人がいるのは結構知られているので問題はないだろう。


余程の過激派がいなければ。


「…」


いや、油断するわけにはいかない。


何があっても美晴だけは守らないといけない。


それが人気モデルと付き合う上での覚悟だから。


「どうしたの?目が怖いよ?」

「え、あ…いや、なんでもありませんよ」

「そう?」


美晴の疑問は適当に流すが、彼女の頭の上にはまだ?が浮かんでいる。


だが今真実を話すと、また可愛いとか言われてしまいそうなので黙っておく。


(とりあえず、美晴さんから離れないようにしないと)


そう思いながら遥輝は美晴と密着すると、彼女は嬉しそうに笑った。


「もしかして、今日は遥輝くんから求めてくれるの?♡ふふっ、嬉しいなっ♡」

「まあ、それでいいですよ」

「ふふっ、今日は楽しくなりそうっ♡」


とにかく、この笑顔だけは守らねば。


だからこそ、今だけは美晴の笑顔を堪能せずに気を張り続ける。


これが杞憂で終わればいいのだが。


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