9話 初めての戦闘
今、俺はミラともう1人と一緒に魔物の大群のボスと戦っている。なぜ、初めての戦いでボスと戦っているかと言うと数時間前に戻る。
数時間前...
「これから、コリンに迫ってきている、魔物について説明をします。迫ってきている魔物は、ゴブリン、オーク、ルーヴァン、ロウの4匹が現在確認しています。確認しているのは現状は4匹ですが、それ以外もいる可能性があるので気をつけてください」
受付嬢は紙に書いてある、魔物の情報を読み上げていった。
冒険者達は静かに話を聞いていた。
「これから、冒険者の皆さんには魔物を倒しに行ってもらいますが。パーティーメンバー3人以上で魔物を倒して下さい。報酬金はパーティーで倒した魔物の素材を持って来てください」
受付嬢は、紙を読み終えた。
話を聞いてメンバー不足である事に気がつき、俺はパーティーメンバーをどうするか?をずっと考えていた。
俺が考えていると、冒険者達が動き出し次々とギルドを出ていった。
「おーい、エイチちゃんと話聞いてた?」
「聞いてたよ」
ミラが不安そうに聞いて来た。
「後、1人どうする?」
どうやら、ミラも同じ事で悩んでいた。
「今たくさんの冒険者が外に出てるからしばらく待とう!俺達と同じ事で悩んでいる人がいると思う」
「わかった。じゃあしばらく待ちましょう」
たくさんの冒険者が次々と外に出て行き、数人だけが残っていた。
「さぁ、この中から誘おう」
「じゃあ、あそこに居る。慌ててる女の子にしましょう!」
「見つけるのはやっ!あの子なら大丈夫そうだな」
俺は見た目で判断をした。見た感じ、魔法使いである。ミラがどうゆう戦闘スタイルかわからないが、魔法使いは必要だ。
「ちょっと、いいかな?」
ミラはものすごい勢いでその子の前まで行き話かけた。
「は、はい!何でしょうか?」
はわわ、としている。
緊張でもしているのか?
「貴女の名前は何?」
「カ、カ、カリンです」
やっぱ緊張だな。ミラが話してるから人の感情がわかりやすい。
「カリンちゃんね。早速だけど私達と一緒にパーティー組んでくれない?」
「は、はい!よろしくお願いします」
はやっ!緊張してるとはいえ、即答過ぎる。
「カリン...ちゃん、君は何で緊張してるの?」
緊張してる原因を知る事にしょう。
「あっ、えーと、そのー、初めての戦いで緊張してました」
「そっか」
俺も少しは緊張している。騎士団で訓練をした(?)とはいえ、実戦は緊張する。
「さて、カリンちゃんがパーティーに入ってくれたから行きましょう!」
「「おう(はい)」」
ミラが先頭をきって、外に出た。
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町を出て、30分ぐらい経過した。
今の所魔物には会ってない。おそらく近くに冒険者が居ないから魔物を倒して終わったから、もっと奥に行ったのだろう。
カリンの事だが。
最近、冒険者になったばかりで緊張してるとの事だ。属性は風で攻撃魔法を得意としているらしい。支援も出来るらしい。
ちなみにカリンと呼んで欲しいそうだ。
緊張が解けてば、もっと活躍出来るかもしれない。
もうしばらく歩いて居ると、メガネスキルの【感知】が反応した。
予知は、草むらの奥を示していた。
「ミラ、カリン止まれ」
「エイチどうしたの?」
「何かが来る」
しばらくその場所で待った。すると、草むらの奥からオークが来た。
「オークだわ!」
「これが魔物か」
「はわわ」
俺は初めて見た魔物に感激しながら、腰に納めていた鞘を握り刃を出して構えた。
「エイチ、オークは剣での攻撃は通りにくいわ!カリンちゃん魔法で傷を作ることできる?」
ミラは状況を即座に判断して、命令し出した。俺はミラに判断力が良い事に気が付き、タイミングを委ねる事にした。
「で、出来ます」
「じゃあ、お願い。オークの弱点は首よ!」
「はい!」
カリンは魔法の杖を自分の前に出し、詠唱を始めた。
「風よ、私の刃となりて、敵を切れ、
【風刃】」
カリンが放った魔法はしっかり首に当たり傷が生まれた。
首に傷ができた事によりオークが焦り出した。
「エイチ!今よ!傷の場所に剣を刺して斬って!」
「おう」
俺はオークの首に目掛けて走り、刀を首の傷に入れ、刀を左側に捻り刃がある右側に向かって首半分を斬った。
オークはそこから血が多く出て、前に倒れた。
「•••やった!初めて魔物を倒した!」
「私達良いチームね」
俺とミラは喜んでいた。
カリンは緊張がピークしたのか腰を落とした。
「き、緊張したー」
「大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
うん?普通に話せたな?
「もしかして、カリン。緊張解けた?」
「え!本当だ。緊張が解けてる」
「良かったね」
俺も緊張が解けた。これなら、もっと戦えそうだ。
「素材を取って、次に行きましょう」
「はい!」
オークの素材をミラの指示を聞きながら取り、次の戦いに向かった。
誤字等があったら教えてくれると嬉しいです。
戦闘シーンどうだったでしょうか?みなさんに伝わってくれたら嬉しいです。