31話 新装備
大試練を攻略し、魔法陣で入り口まで転移する。扉を開けるとゼオスが言った通りに部下が待っていてくれた。
「2日か3日は出て来ないだろうとおっしゃっておりましたが、1日半で出てくるとは獣王様が認められただけの事はありますね。では、皆様私について来てください。獣王様がお待ちしております」
俺たちはゼオスの部下についていき、ゼオスの所まで案内してもらった。途中で進化していたスキル【感知Ⅲ】を発動してみたが、中々凄かった前回は範囲を絞らなければ見れなかった空間が進化したことで絞らなくても見えるようになっていた。この城のありとあらゆる構造と今歩いている地下まで丸裸になるまで見えてしまったが、大試練は妨害が起きてどのくらいの広さなのかは分からなかった。一方でもう一つのスキル【古代魔法(力)】だが、スキルが刻み込まれたときに古代魔法に関する知識がある程度頭に入って来た。そこまで多くの情報量ではなかったので脳の処理がオーバーヒートせずに済んだ。古代魔法の使い方は魔法を詠唱する時と変わらない、変わるのはその威力らしい。例えば、魔法は詠唱して自分の魔力量に比例して威力が決まり発動するが、古代魔法は任意で使用する自分の魔力量を決めることができ、それに合った威力が出るらしい。ゲームで説明すると、初心者はすでに使う魔力量と威力が決まったいる魔法が使えるけど、上級者になると自分で使う魔力量と威力を決められるとゆう感じだろうか。
この【古代魔法(力)】は自分の魔力量を常に把握していれば、無駄のない連続魔法等が使えるようになる。俺の場合は力なのでスキルの【豪力】の威力を上げることぐらいしか思いつかない。今度セフィに格闘戦闘を教えてもらってもいいかもしれない。などと考えながらついてくとゼオスがいる部屋までついていた。部下がノックしてもらい入るとゼオスがおり左右に書類の束がたくさんあった。ゼオスは手を止めて話しかけてくる。
「予想より早かったな。どうだった大試練は?」
「結構手間取ったが、ちゃんと攻略したよ」
「そうか•••これからどうするんだ?」
「数日間はここにとどまるつもりだけど、なんでそれを聞くんだ?」
「いや、エイチやその他の人も装備がだいぶダメになって来ているからこの際に新たな装備に新調した方が良いかなって思ったから」
「確かにそうだが、いいのか?お願いしても」
「全然良いぞ。希望はあるか?」
「希望なら———」
皆個人個人の希望を応えていった。装備を作ってくれるのは、自慢のドワーフがいるらしいのでその人に頼むそうだ。俺たちは宿に戻り、その日は休んだ。
翌日から装備が出来上がるまでは時間があるので、ミラとのデート観光や次の旅に向けての準備だったり、ゼオスに頼んで新スキルの試しを実験した。【古代魔法(力)】は結構使い勝手が良かった。【豪力】と合わせて使ってみたが、一部本気のゼオスが簡単に吹っ飛んだ。その後ゼオスが全力でこっちに向かって攻撃仕返すもんだから、そのまま試合になってしまったが、逆にそれが正解だったかの様に次々とアイデアをして思考を止めず色んな事を試すことが出来た。おかげでゼオスの格闘技も覚える事が出来たので、自分が持つ知識と合わせれば【古代魔法(力)】を最大限使いこなせるだろう。
【レポート】でリナや秋夜と連絡をとり、3つ目の大試練を攻略したことの報告とそっちの状況について聞いた。返信にはこう書いてあった。
『こっちもシューヤのおかげで順調に進んでいる。近々魔族と人族の戦争が本格的に起こりそうだから、こっちに戻ってきてほしい』
とのことだ。邪神討伐に参加する者が徐々に増えていってるらしい。俺の予想だが、邪神はこっちから行かないと出て来ないと思っている。ここ二つの大陸の準備が出来次第そっちに行けるように装備が出来上がってももうしばらくはここにいるだろう。
今度は秋夜からの連絡だった。内容はいまだに操られてる勇者鉄也と陸都のことだった。
秋夜の仲間の一人に隠密に長けた者が見張っていて手に入れた情報らしい。
結論としては二人を解放するのは難しいとのことだった。二人とも操られてるので今回の戦争には強制参加らしく、勇者としての力も十分なようで解放しようにもできないらしい。しかも、勇者を使った兵器が秘密裏に作られているとの事だ。兵器についてはどうゆう物なのか分からないままだとゆう、予想だと魔族との戦争に使われる物だと思っているらしい。二人を解放するタイミングは戦争が始まってから謎の兵器が使われる前に解放するのがいいと書いてあった。そのタイミングでいいのかと思ったがまだ続きがあった。戦争中に解放してもどうにかできるように動くそうだ。なら大丈夫かと思った。
それから5日後装備ができたとゼオスから連絡が来た。
ゼオスのところに向かうと、そこには見知らぬドワーフがいた。このドワーフが今回装備を作ってくれた人だろうと一発で分かった。挨拶と感謝の言葉を言い、装備を身につけた。感想ととしては滅茶苦茶良かった。着てる感覚がほとんどなく、俺の希望に沿って動きやすいように工夫された装備で作るにあたって、ミスリル鉱石を使ったらしく防御面でも完璧だった。みんなの新しい装備を身につけ、俺と同じ感想を言っていた。新装備を身につけた俺たちは、訓練場を借りて模擬戦をしていった。魔法をメインに使う者は魔力が通りやすくなるような装備を、近接戦をする者はより動きやすくなるように軽く防御面でも完璧な装備を作ってもらった。ある程度慣れてくると装備を作ってくれたドワーフは居なくなっていた。
「あれ?ドワーフさん何処行来ました?」
「ちゃんと使いこなしてくれる者達だ。って言って満足そうに帰ったぞ。よかったな、あのドワーフは腕が確かなんだが気難しい奴で有名だから、実力を認めてくれたのは凄いことだぞ?」
「あ、そうなの」
ミラは信じられないのか、疑心暗鬼状態だ。俺も少し休憩しようと座り込むとセフィが話しかけてくる。
「エイチお兄ちゃんもう一回勝負しよう」
「流石に連戦はキツイから少し待ってくれ」
「はーい」
セフィとの訓練が終わると日が暮れ始めたので今日は終わりになった。みんなの新スキルがある程度使いこなせる様になったので、明日にでもエルフの族長の所に行って秋夜やリノがいる大陸に戻るかな。
3章はこれで終わりです。次回各キャラのステータスや重要人物のプロフィールなどを出すつもりです。




