11話 コリンの英雄
「ここは•••」
俺は目覚めて見知らぬ天井を見た。その天井は王国の天井とは違い、豪華ではなく古い感じがする天井だった。
俺はベットから身体を起こし、扉に向かって歩き出した。
「あっおはようエイチ」
ミラがタイミングよく扉を開けてくれた。
「おはよう、ミラここは?」
「宿よ。順番に話すからベットに戻ってくれる?」
俺は言われた通りにベットに戻った。
「じゃあ、説明するね。私達がアースドラゴンを倒した後の事覚えてる?」
「うーんと、確か俺達より前に戦ってた人が現れて質問返しをしてそこからは覚えてない」
あの時、質問に返した答えは今思い出せば少し恥ずかった。まさか、倒した時の達成感であんな事を言うとは。
「その後、エイチは倒してたのよ。前のパーティーの人がここまで運んでくれただから次会った時はお礼してね」
「はい、わかりました」
あの人ここまで運んできてくれたのか。
ありがとう。
「あー後、カリンちゃんはね。今回無理矢理誘ったけど、これからもパーティーを一緒に組みたいそうよ」
「それはありがたい」
カリンが魔法でサポートしてくれると戦闘がしやすくなるし、賢いから困った時に助けてくれそうだからな。
「てことは俺とミラの正体話した?」
「話したわよ。最初は混乱してたけど、最後は理解してくれてパーティーに入りたいって言ってたわよ。ついでに大試練について聞いてみたら、何かを考える顔をして数日待って欲しいって言われたわ」
「え!何か知ってることか?」
仮にカリンが大試練について知ってる事があれば、それを頼りに探す事が出来る。
「それはわからないけど、エイチの事もあるから返事は返したけどそれでよかった?」
「大丈夫」
「なら、よかったわ」
「アースドラゴンの死体はどうした?」
「アースドラゴンはギルドが回収してくれて今鑑定してくれてる。明日ギルド行けばお金を払ってもらえるよ。ギルドカードも今あっちに渡してあるわ、今回の討伐でランクが上がるそうよ」
「もうランクアップ⁉︎確かにアースドラゴンは強かったけど」
「本来なら金の冒険者が数人で戦って勝てるモンスターよ。それを新人が倒してるだからランクアップもするわよ」
だからあんなに強かったのか納得した。
今回はメンバーと武器に恵まれたから、勝てたのかな?
それはわからないが、まぁいいや。
「これが最後に話す事ね。いつか勇者だから経験するけど、今回のアースドラゴンを倒した事でコリンでは私達は英雄になってるわよ。明日ギルドに行く時は、気をつけて行くわよ」
「え!英雄だと!」
マジかよ!異世界の王道らしく英雄になるとは。
「これでエイチが寝てる間に起きた事ね。起きたばかりで混乱してると思うけどゆっくり休んでね。明日の朝また会いましょう」
「え、あ、うん。教えてくれてありがとう」
ミラは歩き出して部屋を後にした。
英雄はまだ早くねーか?アースドラゴンは確かに強かったけど。
俺は混乱が解けない気がしたので考えることをやめた。
そしてだるい身体をベットに倒して寝た。
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—次の日—
俺が起きてしばらくした後、ミラが来た。今日はギルドに行くので向かいに来たついでにご飯まで持ってきてくれた。
ご飯を食べた後、ミラにコートを渡された。
「これは?」
「見ての通りコートよ。今エイチが街を歩くと大騒ぎになるから着て」
「なるほど」
確かにアースドラゴンを倒した事で、コリンでは英雄になってしまったがここまでとは。
素早くコートを着てギルドに向かった。
ギルドに着き。
コートを脱いで入った。
俺が入った瞬間静かになった。
気まずい
しばらく謎の沈黙が続いたが、冒険者達がコソコソ話し出した。
「あれがアースドラゴンを倒した奴か?」
「そう、あいつがそうだ。絶対あいつは倒したとは思はないだよな。絶対嘘をついてる」
とゆう話が聴こえてくる。
嘘だと思われるてるだな。まぁどうでもいいけど。
「無視しましょ。私達のことをよく思ってない人達だから」
「気にしてないからいいよ」
俺は受付嬢の所に向かった。
「あっエイチさんミラさん久しぶりです。アースドラゴン倒した後倒れて宿で寝ているとの事でしたから」
「はい、もう大丈夫です」
「なら良かったです」
受付嬢は手を動かして、ギルドカードと袋を前に出してきた。
「まず、ギルドカードを渡します。エイチさんとミラさんはアースドラゴンを倒した事でランクが上がるましたので金になります。銀でも良かったですがギルドマスターの意向で金に上がります」
これを聞いた瞬間周りがざわめき始めた。
銀を飛ばして金っておかしくね?
今度ギルドマスターとか言う人に会ったら理由を聞いておこう。
考えてるうちに身体がでかい男が近づいてきた。
「受付嬢さんよー、新人の奴が本当にドラゴンを倒したって言う証拠はあるのかよ」
これは喧嘩を売ってきたと同じでは?
ミラの方向くとトレジャーバックで何かを探してる。
「証拠ですか。証拠ならミラさんが見せてくれるみたいですよ」
ミラはトレジャーバックの中からアースドラゴンの鱗などが出てきた。
「これが証拠です。これじゃあダメですか?」
「くっ確かに本物だ。認めよう」
そんな、あっさり認めるだ。
けれど、俺の方向いて睨んできた。証拠は本物だから歯向かう事が出来ないんだ。
俺を睨んだ後、普通に去っていった。
「ミラ、よくドラゴンの鱗とか持っていたな」
「素材を獲るのも冒険者の仕事のうちよ」
ミラがドヤってる。なるほど、冒険者は確かに素材を獲るのも仕事だよな。
「話を続けてもいいですか?」
「あっすいませんどうぞ」
邪魔されて続きがあるの忘れた。
「では、次に今回のアースドラゴンの討伐報酬をその他の魔物の討伐報酬です合わせて50万レラです」
袋が渡された。50万レラって日本円でいくらだ?
「ミラ、お金の基準教えて」
「エイチ知らかったわね。えっとね50万レラは平民だと10年以上はたらなくてもいい値段よ。平民がもらえるお金は大体月に100レラよ」
えっとつまりいくらだ?スキルに聞くか
俺は小声でスキル【無知】を言った。
返ってきた答えはとんでもなかった。
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レラとゆうのは円と同じ意味
1レラ=100円
100レラ=1000円
1000レラ=1万円
1万=10万円
10万=100万円
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マジか!50万レラとゆう事は日本円に直して、500万円•••
一気に金持ちになった。
「エイチわかった?」
ミラが疑問そうに見てきた。スキルを聞かれたのがバレた。
「わかった」
「そう、なら良かったわ。さっ報酬も受け取ったし、カリンちゃんが戻るまでに装備を整えましょう」
「そうするか」
俺はミラの後について行くようにギルドを後にした。
その後、ミラがあちこち連れまわして装備を整えた。
冒険者らしい服装になった。
皮の手袋に紺色のコート、靴を揃えた。
刀を腰につけて完成だ。
今まで学校の制服でやっていたから物凄く楽になった。
ミラも少し装備が変わった。
ミラは王女だってバレない装備だったが今変えた装備だとワンピースを基準にされた装備だ。
「どう似合ってる?」
「似合ってる」
「ありがとう」
装備を変えた後、夕方になっていたので宿に戻りカリンが戻るのを待った。
次の朝にカリンが帰ってきた。
「エイチさんミラさんいますか?」
「いるぞ」
「では、入ります。エイチさんミラさんも装備を変えたですね。似合ってます」
「ありがとう」
人に服をほめてもらうってなんか嬉しい。
「カリンちゃん、大試練の事だけど•••」
ミラがさっそく本題を話し始めた。
「大試練の事なら、わかりました。場所もわかります」
「そっか、やっぱり分からなか••えーーー!」
「私、前から大試練について調べていたので•••」
マジか!頭良かったのはこれが原因か!
でも、これで大試練に挑める。
数学苦手なので、単位間違ってるかもしれません。