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メガネ勇者  作者: 氷雨 蒼
1章 召喚
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10話 大群のボス

初めての魔物を倒して、数時間が経った。俺達はオークの素材を取り、先に行って戦っている冒険者に追いつくために走っている。

途中でゴブリンなどの魔物がちょこちょこ現れ、連携して倒している。刀にだいぶ慣れた。


「もうそろそろ、最前線に追いつくはずなんだけど?」

「音がなんとく聞こえる時があるから、近くにいるんじゃない?」

「ミラさん、エイチさんあそこを見てください。魔物が倒れてます!」

カリンは最前線にいるであろう、冒険者達の痕跡を見つけた。

「これを上手く辿れば、たどり着きそうだ」

「じゃあ行きましょう!」

俺達は、魔物が倒れている所を目印に動き出した。


しばらくして、冒険者達が戦っている音がだいぶ聞こえてきた。

聞こえる声がとても苦しそうだ。


「な、なんで!あの魔物が居るんだ!」

「俺達には勝てない、ここは逃げよう」

冒険者達は逃げはじめた。

一体何が起こっているんだ?

俺達は少し覚悟をして、現場を見ることにした。すると、そこには大量の魔物の死体と未だに戦ってる冒険者がいた。

戦ってる魔物は、大きいが少し遠いから見えにくい。

俺はスキルで確認した。

「スキル【無知】」


———————————————————

魔物のボス

アースドラゴン


地を統べるドラゴン。

普段は地下や洞窟の奥で暮らしている。

50年に一度外に出て異性を探す。


———————————————————


「アースドラゴンだと!」

この世界に来てから、色々な事にびっくりしてるけどびっくりランキングあったら、上位にランクインしそうなぐらいびっくりした。

「え!あれアースドラゴンなの?」

「スキルで見たから間違いないと思う」

「私が知ってるアースドラゴンじゃないわ」

ミラは、頭の上に?マークを出してる感じに首を傾げた。

「いや、あれはオスのアースドラゴンです」

カリンが詳しそうに語った。

「わかるの?」

「はい、ミラさんが見た事があるのは色が薄く少し小さいメスのアースドラゴンだと思います。メスは比較的どこ行っても洞窟の奥に行けばいるんですよ。一方でオスのアースドラゴンは、洞窟の奥にいますが基本的に地下に潜って暮らしているので会う事が少ないですよ」

「情報量が多かったけど、理解できたわ」

確かに情報量が多かった。でも、カリンが賢いことはわかった。アースドラゴンと戦っていた冒険者が限界なのか?撤退をしだした。アースドラゴンがこっちに気がつき、近づいてきた。


「ミラ、カリン!こっちに気がついたぞ!武器を構えろ!」

「私の武器を解放する時ね」

「ミラさんの武器?」

「しばらく相手しててもらえる?探すのに時間かかるから」

「わかった」

ミラはトレジャーバックを前に出し、中を探し始めた。


「ミラが探してる間、相手をするぞ!カリン!」

「はい!」

俺は刀を鞘から抜き、右手に持って走った。カリンは援護をする為、魔法を唱え始めた。

「風よ、彼の剣に宿り、力となれ!【風剣】」

魔法を唱えて、刀に風の力が宿った。ゲームで言う所の属性付与だ。アースドラゴンがこちらに攻撃をしてきたのでスキル【予知】を通して、俺は避けながら前に進んだ。アースドラゴンに近づいてきたので付与された刀を上にあげアースドラゴンの頭を切った。だが、アースドラゴンは硬すぎてダメージがあんまり入らなかった。

「硬すぎる!」

俺は一回距離を取る為後ろに下がった。アースドラゴンは俺の姿を見失ったのか探し始めた。

「ミラ見つかったか?」

「ちょっと待ってね!••••••あった!」

トレジャーバックの中からどこかで見た事がある武器が出てきた。

「これよ!」

ミラは俺とカリンに見せてきた。俺はその武器をはっきり見た確信した。

「サブマシンガンか!」

「やっぱり、エイチはわかるのね」

少しがっかりしていた。

この世界にも銃が存在するのか?今戦闘中だから調べられないけど、終わったら調べよう。

「ミラ、それの弾はどうなってる?」

「えっとね、魔力で撃てるよ」

「じゃあ今まで戦わなかったのは魔力を温存する為か?」

「そうよ、使う事なかったらどうしょうか悩んでたけどね」

「なるほど、まぁこれでこの戦い勝てるな!カリン!ミラと俺に身体強化をかけられるか?」

「はい!できます」

「よし!ミラ、アースドラゴンの首に向かって銃を撃ってくれ。鱗が硬いがそれならダメージが入るはずだ」

「分かったわ」

「じゃあ、行くぞ!」


カリンが魔法で俺とミラに身体強化をかけてもらい俺の事を見失っている、アースドラゴンに向かって走り出した。

アースドラゴンがこちらに気がつき、咆哮をあげてきた。

ミラは銃を構えてドラゴンの首を狙って撃ち出した。すると、予想通りに首の鱗に傷がついた。これなら刀の刃が入りそうだ。

「エイチ!これくらいでいい?」

魔力切れなのか少しフラついている。

「充分だ」

俺は刀を両手で構えて、ドラゴンの首が真っ二つに出来るように刀を横にした。ミラが作ってくれた傷の所に向かって飛び、刃を通した。しかし、肉が硬すぎて刀が途中で止まってしまった。

「くっ!」

でも、ここで諦めるのはいやだから俺は刀に魔法付与をしてもらう事にした。

「カリン!武器にさっきの風をつけてくれ!」

「はい!風よ、彼の剣に宿り、力となれ【風剣】」

風の魔力が刀に宿ったのを確認して、おもっきり刀を前に進めて首を斬った。

「斬れろーーー!」

「グルァァァァァァァ」

アースドラゴンは叫んだ。

刀が最後まで行き、首を斬ることに成功した。

アースドラゴンの顔と体が真っ二つになり倒れた。

「はぁ••はぁ••はぁ、勝った、勝ったぞー!」

こんなに体を動かしたのは初めてだ。体が重い。

「やったね、エイチ」

「やりましたよ!エイチさんミラさん」

ミラとカリンが近づいて来て声をかけてくれた。


「貴方達は一体?」

俺達が戦う前まで戦ってくれた冒険者達だ。

「俺達は、最近冒険者になった、銅の冒険者だ」

俺は緊張と疲れきったのか言いきった瞬間倒れてしまった。

「聞きたい事はあるがまずは休んでくれ

英雄様」

冒険者は倒れそうになった俺をキャッチしてくれた。

その後、俺は何があったのか覚えていない。

誤字等があったら教えてくれると嬉しいです。

1章をここまでし、次回から2章が始めます。

もしかしたら、メガネ勇者の登場人物をまとめたものを出すかもしれません。

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