ああ、そうだ。思い出した。そう、思い出したんだ。
君を見て、ハッとさせられたよ。
そうだった。そうなんだ。思い出したよ。
何だったかな。すっごく大事なこと。
思い出したのに、忘れた。
いや、はっきりとは思い出してない。
だけど、とっても大事なこと。
ありがとう。
君は、いつも、掴みどころがなくて、
面白いね。
真面目なのに、不真面目だ。
本気で不真面目だから、真面目に見えるよ。
だから、面白いんだ。
あぁ、やっと、ちゃんと思い出してきた。
そうだった。
何かを作り出すって、こういう事だったんだ、って。
君を見て、思い出した。
ボクは、もうダメだって、諦めてたんだ。
だって、何にも思い浮かばないんだ。
思い浮かんだところで、面白くもなければ、
芸術的でもないし。何にも上手に、書けない。
つまらない。
下らない。
中身なんてない。
何の意味も、ない。
あるべきものが、何もない。
ボクは、もうダメだって、諦めてたんだ。
自分自身を。
だけど、君は、無意味なのに面白い。
ずるいよ。
だけど、君のお陰で気付いたよ。
意味なんて、無くてもいいって。
ボクは、思い出したんだ。