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破界の魔王と吸血少女  作者: めらめら
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設定集2

□世界・武装・魔物


魔影世界(シャテンラント)

 人間世界と表裏一体となったもう一つの世界。

 奇妙な生き物と魔法の力に満たされた幻想の地。

 人間世界と同じく国や社会が存在し、強大な魔気と武力でそれらの国を支配する列強の王たちは『魔王』と呼ばれ敬われている。

 地域、風土による住人たちの性質は人間界以上に異なっており、彼らを支配する魔王の姿や特徴もまた大きく異なる。

 雪氷の民の多く住む『吹雪の国』、

 気の荒い獣族たちの集う『獣の谷』、

 海の魔の泳ぐ『灰の海』、

 竜族の巣『天空城』、

 機械仕掛けの城塞都市『からくり街』、

 貪欲な蟲族の巣窟『隠の洞』、

 その他さまざまな国、地域から成っている。


■接界

 15年に一度、人間界と魔影世界が重なり、繋がってしまう現象。

 理由はわかっていない。

 二界の繋がる一ヶ月程の期間を、接界期と呼ぶ。

 この時期に人間界に迷い出て来た魔影世界の住人は、人間から妖怪や魔物と呼ばれる。

 魔影世界の住人は人間世界で死ぬと煙の様に消失してしまうため、その存在が公的に認識されることは少ない。

 人間界から魔影世界に入り込むことも危険だが不可能ではなく、生還した何人かの探検家の報告から、

 一部の人間は、魔影世界にも人間と同じような国や社会が存在していることを察知している。

 また噂では魔影世界にわたり、その地に住み着いた人間も僅かながら存在するという。


■大接界

 現在から15年前に起きた異常な接界。

 常時では部分的に繋がるにとどまる筈の二つの世界が、完全な融合をはじめ、二界の住人を混乱に陥れた。

 人間世界の各地に出現した魔影世界の一部、とりわけ東京の新宿に現れた巨大な森の姿は、

 怪奇現象愛好家の間でも世界屈指の大事件、『幻の森事件』として多くの人の記憶に刻まれている。

 魔影世界の魔王シュライエが、事態の呼び水となった魔剣『裂花の晶剣』を封印したことで二界は再び分離。

 混乱は収まった。


夜見(よみ)の衆

 中世の昔より日本に存在した妖怪ハンターの互助組織。

 妖怪ハンターとは、精霊や半物質系の妖怪を『見る』ことができ、念の力を使って『払う』力を備えた者の総称でその基準は曖昧。

 職種は僧侶、神官、侍、忍者、祈祷師、陰陽師、魔術師、サイキッカーなど様々である。


■魔器

 夜見の衆が妖怪を払う際に頼る、退魔の武器。形態はさまざま。

 魔器を使用せずに妖怪と対する事の出来る人間は、ほぼ皆無といえる。

 メイの家系、秋尽家は、代々この魔器を開発、鋳造することに長けた一族だった。


 扇魔(せんま)冥杖(めいじょう)

  比良坂家の魔器

  比良坂シーナの使用する銀色の錫杖。

  精霊系の妖魔をブーストして敵にぶつける『放魔術』の触媒として使用される。

  火の精を敵にぶつけてその身を焼き尽くす『バニシング・バーニング・バースト(ホノオ)』、

  螺旋状に推進させて敵を吹き飛ばす『バニシング・バーニング・トルネード(アラシ)』、

  小さな火球に分離して敵を追う『バニシング・バーニング・ホーミング追尾(ツイビ)』、

  眩い火花で敵の目をくらます『バニシング・バーニング・スパーキング花火(ハナビ)』、

  水の精を大量の水と同化させ相手に叩きつける『スプラッシュ・モイスティング・ビッグウェイブ曝流(バクル)』など、

  様々な技に用いられる。


 乱魔(らんま)(むち)

  秋尽家の魔器。

  秋尽ユウコより比良坂シーナに預けられる。

  精霊系の妖魔を鞭に宿しその力で敵を引き裂く。

  扇魔の冥杖と同じく放魔術に特化した魔器だが、出力と一点集中の破壊力は冥杖を上回る。

  火の精をトングに宿して放たれる『バニシング・バーニング・ウィップラッシュ鞭打(ベンダ)』は妖魔の皮を裂き身体を焼く。


 雷鳴(らいめい)(ゆみ)

  秋尽家の魔器

  秋尽ユウコより箕面森ホタルに預けられる。

  この弓から念を込めて放たれた矢は爆雷となって敵を打ち砕く。

  爆発力は伸合いと念の力の溜めで調整する。


 疾風(はやて)手甲(てっこう)

  秋尽家の魔器。

  折り畳み式の鉤爪手甲。

  秋尽ユウコより如月カナタに預けられる。

  打てば竜巻で敵を叩き、振れば風の刃で敵を切り裂く。

  渾身の溜めで打たれる『竜巻旋風突(たつまきせんぷうづ)き』、

  手刀を頭上で交叉して放たれる『旋風X斬(せんぷうエックスぎ)り』、

  横薙ぎに放たれる『旋風一文字斬せんぷういちもんじぎり』は、カナタの武道の腕と相乗して絶大な威力を誇る。


 鬼撃月(おにうちづき)

  秋尽キョウヤが最後に鋳造した猟銃の魔器。

  銃器の形態をした唯一の魔器。

  秋尽ユウコよりシュンに預けられる。

  弾丸は秋月家で作られた特殊な触媒を使用する。

  念を込めて放たれる弾丸は、輝く光弾となって、非物質、物質の区別なく妖魔を撃ち貫く。

  また放魔術とも相性が良く、精霊系の妖魔を宿すことで弾丸に特殊な属性を付与することも可能。


 鬼哭月(おになきづき)

  秋尽家の魔器。

  秋尽キョウヤがかつて使っていた日本刀。


 鬼刺刀(おにさすが)

  秋尽家の魔器。

  秋尽ユウコが自ら使用する短刀。

  特筆する力はないが取り回しと汎用性に優れる。


 魔甲軍団(マコウレギオン)

  比良坂家の魔器。

  ラインハルトの開発した戦闘ロボット。

  魔器の鋳造技術とメカトロニクスのハイブリッドだが、広義ではこれも魔器にあたる。

  四肢と背面に装備した推進器(スラスター)により飛行可能。

  装備したマシンガンで物質系妖魔を殲滅する。

  強力な推進力を利用しレギオンのボディ自体を砲弾のように使用することも可能。


 魔采軍配(マサイコマンダー)

  比良坂家の魔器。

  黒銀色の軍配。

  握り、念を込めることで魔甲レギオンの動きを統率指揮する。


 魔甲至高鎧(マコウプライム)

  比良坂家の魔器。

  ラインハルトが自ら纏う赤金の鎧。

  レギオン同様飛行が可能。掌底から発射する光線は非物質、物質の区別なく妖魔を撃ち貫く。


 魔進戦馬(マシンウォーホース)マツカゼ

  比良坂家の魔器。

  青銀色の機械馬。

  魔甲至高鎧(マコウプライム)の陸上移動に使用する高速機動ビークル。

  二基のローターを装備したエアバイクに変形可能。


■魔影世界の道具


 魔影世界の住人が用いる道具。

 魔法の力や不思議な効用を持ったアイテムが多い。


 忘却の香炉

  夜白レイカが携えた香炉。

  闇の森に茂るネムリバの葉にレイカの血を含ませ炉で焚いたもの。

  嗅いだ者を眠らせ、その記憶を書き換える。


 ラーヴァの火炉

  石鰐の酋長ズィッヒェルが身の内に呑み込んだ火炉。

  紅蓮の業火で敵を焼き、持つものに絶大なエネルギーを供給する。


 シュメルツェの(ひさご)

  火猿のシュタンゲが携帯する瓢箪。

  名を呼び答えた者を吸い込んで、溶かして酒にしてしまう。

  同じ力を持つ道具が複数存在し、古くより人間世界でもその存在が知られていた。


刹那(せつな)灰刃(かいじん)

 如月シュンが使用する黒い魔剣。

 比良坂シーナの手でシュンにもたらされた。

 秋尽の鋳造した魔器ではなく、その来歴は謎に包まれている。

 御珠地域に伝わる民話では、天神に退治された鬼神の爪を抜き、刀に鍛えたものと伝えられている。

 シュンの血を吸い、シュン以外の手の内では力を発揮しない。

 普段は柄のみで刀身がなく、シュンが『発動』させた時にのみ輝く水晶の様な刀身を形成して妖魔を切り裂く。

 発動時は緑の燐光に包まれた、蠢く薔薇の蔓がシュンの全身を包みこむ。

 蔓はシュンの身体を守る鎧になるほか、撓わせて鞭のように使うことも、命綱や敵の身体を緊縛する武器にもなり、その用途は広い。

 また戦いでシュンが重傷を負った際も薔薇の蔓はシュンの創を内側から縫い付け、塞いでしまう。

 ただしその際のシュンの消耗は激しく、一時的に行動不能になるほど。

 また、受けた創が大きすぎる場合、回復後のシュンの身体はその部位だけが、鱗に覆われた、奇怪な魔物の様に変質してしまう。

 それが何を意味しているのか、シュンにも誰にもまだわからない。


■裂花の晶剣

 魔影世界の『吹雪の塔』に収められていた魔剣。

 その来歴は魔王たちも知らない。

 15年前に獣王バルグルの魔気を注がれることで『発動』。

 奇怪な蠢く薔薇の蔓で空を覆い、二界を融合させる『大接界』を引き起こした。

 魔王シュライエが自身の身体の内に突き立て封印したことで『大接界』は回避される。

 以後、人間界に消えたシュライエとともに、その行方は知れない。


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