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メアド交換

後半は一部レビューみたいなものかな

 竜斗達が通う高校は携帯電話の持ち込みは禁止されていないが、使用できる時間帯や通話できる場所が制限されていて、校内は朝から電源オフ、放課後メールのみ解禁となる。


 放課後、竜斗がミサキへメール送信するのと同時に、忍撫からメール着信した。


『何だ?デートの誘いか?何時だ?』


 女子にしてはアッサリとした文面の、そして相変わらずマイペースなメールに急いで返信する。


『残念ながらデートとは違う御願いがあります。

矢的さんとの関係について噂が拡っているようで、周りに特別扱いされるようになって来ました。

自分の軽はずみな行動が招いたことかもしれませんが、普通の高校生として扱ってほしいのです。

せめて伊部さんや山岡さんには「竜斗様」という呼び方を止めるように、矢的さんから言ってもらえないでしょうか?

よろしくお願いします』

最後に顔文字でペコリ。とりあえずこんなとこか、送信・・・っと。


 しかし、自分の文章、何か人間的にスケールが小せえ。もっと余裕かましたいもんだが、天真爛漫な忍撫に負けてる気がする。

 一昨日ちょっと指先が彼女の胸に触ってから気後れしたか、また触らせて貰いたいから敬語なのか?そうじゃなくて・・・。


 そんなことを自問自答する竜斗だったが、そもそも既に『普通の高校生』と言い難い存在になりつつあるという自覚に乏しい。

 気合いで鳥を撃ち落とすような、一般的な価値観から見れば超常的(パラノーマル)と言うべき技を修得しようとしているばかりか、気配を遠隔探知するという特異な能力に自惚れている癖に…である。


 程無く、ミサキから着信確認メールが返信されて来た。

『メールありがとう❤。土曜夜楽しみにしてます(絵文字で笑顔)。携帯番号は・・・』


 これで竜斗は目出度く、二人の女子とのメアド交換に成功した。



 『普通の高校生』じゃないのは、ミサキ達もそうだろう。

 姉妹そろって『魔眼』を隠し持ち、姉は過去を、妹は未来を読み取る。

 竜斗の能力は祖父の導きと訓練によって開発されつつあるのだが、ミサキ達は生まれた時から目に力を宿していた。


 『占い』を装ってはいるが『超能力』に近いことを、竜斗も何となく感付いているが、武道を極めた者が発揮する能力に近いものではという興味から、わざわざバイト先(兼自宅)まで会いに来た。


 竜斗が来ることをミサキは予知し、互いに異性として意識しながら関わってゆくことを予感した。それまで恋愛には消極的だったが今回は積極的になった。彼の幼馴染がライバルとして浮上したさいには体当たりで対抗した。



 未来予知と言っても、全てお見通しというわけではない。一瞬先ならともかく、遠い先を予知した記憶は失われ、曖昧な予感しか残らない。

 記憶を失う前にアトミが読み取るという手段で予知を記録することは可能だ。ただし、その予知された未来は唯一絶対のものなのだろうか?

 幾つもある未来の一つを垣間見たに過ぎないのかもしれない・・・SF小説や映画の影響もあって、アトミは最近そんなふうにも考えるようになった。


 辿り着くゴールが確定していても、ルートは幾つか選択できるとか、何時ゴールするか未定だとか、不確定要素があっていけない理由があるだろうか?


 やっぱり未来は未定。そうでなきゃ、やり甲斐が無いというもの。そう思って、やれる事はやってしまう事にした。当面の課題はミサキの恋愛成就。ターゲットは竜斗君。


 竜斗が聞いたら「なんで俺なんだよ?」とツッコミそうだが。

 竜斗がミサキに惹かれていることは隠せない。エロス的な面でも、それ以外の意味でも。


 ミサキだけでなく、矢的忍撫にも竜斗が心惹かれていることをアトミは知っている。エロス面でもエロ以外でも。ミサキにとって難敵かも知れないが、身を引くつもりは無い。


 予知以外の能力で彼の心を射止める術があったら使うことを躊躇わないだろう。

 もしも姉妹の母親のように意識を体外に飛ばすことができたら、例えば彼の夢の中に入ってアタックするとか。

 実は既にミサキは竜斗の夢の中で彼を悩殺している。悩ましい衣装で踊るアイドルに扮していたらしい。ただし、姉や忍撫も一緒だったようだが。

 夢で襲うより、リアルに接触する機会を窺うのが先だ。まずは食事の約束を取りつけた。グループだけど。食事の後にでも彼に密着する作戦を…。




 竜斗達が帰宅した後、女子剣道部の部活が終わった頃だろうか、忍撫から短いメールがあった。

『了解した。舞と花に「普通に扱え」と言っておいた。』

 ついでに忍撫には婿とか嫁とか言うのも止めてほしいんだが、彼女の顔を思い浮かべると何だか浮かれ気分になる。


 忍撫からのメールを読み終えたかと思うと別のメール着信。

 添付画像アリ・・・いわゆる写メか。

『アトミです。ミサキ可愛い?』

 ミサキのバストショットだ。胸の谷間が見えるレース地の衣装を纏って恥じらいないながらも艶然と微笑んでいる。

「こ、これはなかなか・・・」

 Rー15以上18禁未満のレベルのエロスだが、竜斗の欲動(リビドー)に訴えるものがある。

 しかし、このタイミングで、こんな画像とは戦略的というか、またもや微妙に不気味というか・・・


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