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暴走BOYS  作者: Bくん
8/81


敬意なんてある訳無いだろ。


「……秋ちゃんて結構Sだよねー」


「それほどでもないっスよ」


「そんな可愛くないこと言ってると、いつか誰かに喰われちゃうよ?」


「……は?」



涙目の広瀬先輩は俺に鍵を渡してニヤリと笑った。


喰われる?


「俺なんか喰っても腹壊すだけですよ」


「色気ってのが無いよね」


「……っ!?」



そう言って、俺の顎を撫で上げる綺麗な指。

擽ったくて背中が粟立つ。


猫になった気分だ。


「や、やめてください」


「ん? じゃ、図書室に行って来てくれる?」


「……分かりましたよ」




渋々頷いた俺を見た後、広瀬先輩の手がそっと離れた。

心なしか敗北感を感じる。


「行ってくれるだけで良いから」


「…………?」




図書室に、行くだけ?


突っ込んで訊こうとしたが、先輩は『後で何か奢る』なんて言ってさっさと行ってしまった。


掌に乗せられた鈴付きの鍵を見つめ、一抹の不安。



妙な頼みを受けてしまったかもしれない。

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