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「でも、そうだな。根拠はないけど自信はある。僕みたいなのともこうやって話してるんだから、大丈夫だよ」
「……」
あまりに嫌みのない笑顔で言うもんだから、まぁ良いかと思ってしまう。
しかし、委員長の自信は現実的ではない。
「……努力はするけど、間宮さんとか、どうやって会えばいい?」
委員長には黙ったままだが、日向黒には二週間前に既に会っている。
あれから接触はなし。
季節もすっかり夏に移行してしまったけれど、また水曜日に図書室を訪ねれば、ほぼ確実に会えるだろう。
だが、間宮藍太郎とは何一つ接点がない。
仮に会えたとして、俺の社交スキルじゃ会話も弾まないと思う。
「緑山くん。君、二年の広瀬碧と仲が良いんだよね?」
「え? ああ、仲が良いというか何というか」
初対面の時から向こうが一方的に絡んできているだけだ。




