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暴走BOYS  作者: Bくん
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15


「先輩、それ自慢にならないッスよ」


「えっ……」



『えっ』てなんだ。

逆に訊きたい。

本当に自慢だったのか。


「広瀬、俺に殴られる前に用件を言え」



焦れたらしい日向が、険のある声を出す。

男前な低音にはそこら辺の奴に無い迫力があった。


けれどそれにも慣れているのか、広瀬はケロリとした様子で答える。


「あ、そうそう。クロに用があったんだ」


「みたいだな」



走りながらあれだけ大きな声で名前を呼んでいたんだ。

誰もが分かっている。


狡猾なのか。

頭が悪いのか。

よく分からない人だ。


俺の視線に気付いたのか、広瀬は僅かに苦笑した。


「中庭でちょっと面倒なことが起こっちゃってさ。クロに収めて欲しくて来たんだよね」


「……お前がやれば良いだろ」


「何言ってんの。総長はクロでしょ」



派手な見た目に反して、広瀬碧は族に入っていない。


俺でさえ最もだと思う言葉に、日向は不機嫌そうなため息を吐いた。


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