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暴走BOYS  作者: Bくん
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後頭部が痛い。


ダメだ。

馬鹿になる。

阿呆になる。


俺の脳細胞が、ご臨終。


「先輩……」


「ん?」


「重い。退いて。先輩の所為で馬鹿になる」


「えっ? 何か酷くない?」



のしかかったまま動こうとしない広瀬碧。


周りに人がいないとは言え、図書室前の廊下で、男二人がこの体勢というのは如何なものか。


「酷いのはそっちでしょう? どうして俺の方に来たんですか?」



日向黒なら俺みたいに倒れたりしなかっただろうに。


そう思って至近距離にあるキツネ顔をジロリと睨めば、妙に爽やかな笑顔を返される。


「や、だって、どーせぶつかるなら秋ちゃんのが良かったんだもん」


「退いてください。今すぐに」



意味が分からない。

分かりたくもない。


だもんとか言われても可愛くない。

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