表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暴走BOYS  作者: Bくん
38/82


「心の声が顔に出てんぞ」


「いでっ!」



呆れたように笑いながら頬を軽くつねられた。

何だ?

ちょっと優しい。


最初の騙し討ちからずっと警戒していたのに、今はあんまり、怖くない。


「あ、あの」


「ん?」


「日向さんってその……」


「なんだよ、歯切れ悪ぃな」

「あ、う……やっぱり良いです」



日向さんって意外とよく笑うんですね。

そう言おうと思ったけれど、やめた。


そんなこと言ってどうするつもりなんだ、俺。


「……お前あんまし、俺のこと恐がるなよ」



小さな呟きの後、白い彼の左手がスッと伸びてきて、俺の頭に乗せられた。


「う、えっ……?」


そのまま、無遠慮に髪をわしゃわしゃと掻き混ぜていく。


「お前は、結構好きだ。だから恐がらずに、また会いに来い」



一瞬かなり焦ったけど、何も言わず、俺はされるがままになった。


人に頭を触られるのは嫌いだ。


けれど、この人の手は思ったより温かくて、乱暴なのに何故だか落ち着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ