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暴走BOYS  作者: Bくん
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桜の木はあっても花は無いこの季節。

湿気と、若干の土の匂いを含んだ風に寂しさを感じるのは俺だけだろうか。


やっぱ雨、降るのかな?



なんて思いながらポケットの中のプレイヤーを弄り、首にかけていたヘッドフォンから大音量で音楽を流す。


これが俺の、いつもと変わらない1日の始まり。

……のはずだった。


「あーきーちゃん?」




過ぎていく桜並木が終わろうとした時、背後から陰湿な呼び声がかかった。


これは不味い。


気付かないフリをしてどうにか校門をくぐってしまおうとしたのだけど、


「おい、先輩を無視しちゃダメだろー?」




行く先を塞ぐように立たれてしまった。


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