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暴走BOYS  作者: Bくん
23/82

22


だが、世の中そんなに甘くはない。


「良いから答えろ」



日向黒がグッと距離を詰めてくる。

暖かい吐息が目元にかかって、俺の睫毛が僅かに揺れた。


さっきから思ってたんだけど、この人って密着率高いよね。


平々凡々な俺は、居たたまれなくてまともに目も合わせられないってのに。


「こ、これは……昔転んで切ったんです」



傷痕をなぞる手を恐る恐る払い、乱れた前髪を直しながら答えた。


すると日向は不機嫌そうに眉間に皺を寄せる。


「……本当だろうな?」



え、何?

こんなありきたりな答えじゃ不満?


「じゃ、じゃあ、昔チェーンソーを持った仮面の狂人に襲われて……」


「じゃあって言うな」


「海から巨大なサメが……」

「それも却下」



え、何?

これでもダメなの?


「貴方は俺に何を求めてらっしゃるんですか?」


「別に何も」



……だろうね。

分かってました。

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