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「もう一度訊くが……広瀬碧はどうした?」
「いや、あの、俺は頼まれて来ただけで……」
「あ゛? 頼まれた?」
凄むなよ。
十分恐いってば。
美形過ぎて眉間に皺を寄せただけでも迫力がある。
「アイツ何考えてんだ」
呆れたように溜め息をつく日向黒。
でも本当に訳が分からないのは俺の方だ。
図書室に行ってくれと言われて来てみれば、とんでもない人物に遭遇。
しかも襲撃、と言うか暴力的抑圧。
ある意味、異なる人種とのファーストコンタクトである。
入学してまだ二ヶ月程度。
まさかこんなにも早く噂の彼に出会うとは。




