妹への恋 -捻じ曲がった恋- 「1」
R-18作品では無いのかな~程度で書いていきたいと思います~
小説を書くのが初めてなのですが、どうかよろしくオネガイシマス!
今日から両親は旅行へ出かける。
両親は再婚で、当時俺は小学生だった。
という事もあり、結婚式は勿論、新婚旅行も行っていなかった。
そんなある日の事、両親が長期の休みを取れる事になり、かなり遅いが新婚旅行へ行く事となった。
あれから月日が経ち、俺もそんな子供でもないし、留守番ぐらいできる。
俺は新婚旅行へ行く事を二つ返事で賛成した。
何時も口うるさい親が居ないのは凄く嬉しかったからだ。
今日から一週間はどんなに遅くまで騒いでも、どんなに遅くまで起きていても怒られる事は無い。
そう思うと、今日からの一週間が凄く楽しみで仕方が無い。
そして最も嬉しい事…… 大好きな人と二人きりの生活が出来る……
どうにかして距離を縮められるように頑張ろう!
"お兄ちゃん"では無く、一人の男として見てもらえるように……
俺の名前は三橋涼
そして妹が亜優 《あゆ》
俺は親父の連れ子で、妹は母親の連れ子なのだ。
血縁関係は全く無いのだが、許されない恋だと言う事は自分でもわかっている。
だが、好きという気持ちは、そんな単純な事ではない。
甘えてくる妹、拗ねてる妹、怒ってる妹、泣いてる妹、
全てが可愛くて、全てが恋しいのだ。
そう、全く仕方が無い事なのである。
だけど、亜優は僕の事をお兄ちゃんと慕ってくる。
勿論それは異性としてでは無く、お兄ちゃんとして慕ってるだけの事。
そんな事は、馬鹿な俺でもわかってる。うん。
だから、今日からの一週間、両親が居ないこの期間の間に、
妹の亜優に異性として見られるように頑張っていこうと思ったのだ。
そんな事を考えていると、いつの間にか家についてしまった。
「よしっ!」
「ただいま~」
………
リビングでゴロゴロとTVを見てると玄関の方で鍵を開けてる音が聞こえた。
何時もなら両親の可能性もあるので、そんなに気にはしないが、両親は旅行中。
帰ってくるのは妹しか考えられなかった。
なんだか、妙に緊張してしまう俺……
「ただいま~」
「お…… おう……」
「あ~お兄ちゃん~? 部屋じゃなかったんだ?」
部屋なんかに居たら、亜優に会えないじゃないかっ!
っと、言いたいのだが、そんな事を突然言ったら俺は病人扱いされる事だろう。
「あぁ… テレビ見たいのあってね」
「ふ~ん」
そんな事を言いつつ、俺の横に座ってきた。
その横顔が…… 可愛すぎる……
自慢ではないが、俺の妹はとてつもなく可愛い。
学校では”亜優ファンクラブ”が存在し、告白された数が数百とまで囁かれている。
だが、付き合った人はゼロ。
校内では”兄と付き合ってるのではないか”という嬉しい噂まで流れてる程である。
成績優秀、スポーツ万能、でもモノにする事が出来ない、
難攻不落の城とまで言われてるのである。
……今日から一週間で、この難攻不落の城をお兄ちゃんが攻略します!