レベルアップしました。
「新平、無事か?」
「こいつらトロイから余裕。」
精神的にも大丈夫そうだね。
お父さんはもはや、グロ過ぎて病んでしまいそうだよ。
「そういえばジャジャーンって聞こえなかった?」
「いや、俺には聞こえてない。……レベルアップか? ステータスウラノス」
ちょっと何?
人の能力とか見ないでよ。
もし『賢さ』とかあって息子より低かったら切ないでしょ。
「やっぱりレベルアップだな。魔法使いは成長が遅いのか。」
まぁ君は元からの自力でモンスター倒してるから、筋トレでもしてれば十分なのでは?
ちょっとお父さんも自分のステータスを見ちゃおう。
名前:ウラノス
職業:勇者
レベル:8
攻撃:36
防御:32
俊敏:11
魔力:16
呪文:なし
スキル:なし
称号:なし
……うん微増。
これはあれだよね?
ステータスの最大値は255だよね?
あ、新平爺さんのステータスを見てみよう。
「ステータス……新平。」
……出ないよね。
「新平の名前何だっけ?」
「クロノス。」
「ステータス、クロノス」
名前:クロノス
職業:魔法使い
レベル:7
攻撃:80
防御:75
俊敏:104
魔力:0
呪文:なし
スキル:なし
称号:なし
いや、めちゃ強いし!
魔力ないし!
呪文ないし!
「新平君。君は肉体派魔法使いの様だし、胴の剣使う?」
「それ渡したら親父どうすんだよ。弱いんだから強い武器持っとけよ。」
「まぁそうか。ありがとね。」
抜けないから使えないんですけどね。
あ、そうだ。
「ゲームマスターさん質問です。」
今回は振りむかずに、後ろを向いたまま会話してみよう。スパイ映画の気分でね。
「承ります。」
「魔法使いなのに魔法がなしってどういう事?」
「そのステータスはあくまでトカクエを参考に構築したもので、この世界に完全に適合しているわけではありません。現在のキャラクター設定は職業が勇者と魔法使いになっていますが、お2人は実際には勇者や魔法使いではありません。」
「苦情です! 不当に惑わせるステータス仕様を訂正し、正しい情報の表示を求めます!」
「……承認します。完全に不正な項目を削除または訂正しました。」
ゲームマスターが消えたので再度ステータスを確認してみた。
名前:ウラノス
職業:なし
攻撃:36
防御:32
俊敏:11
魔力:231
項目減ったな~。魔法とか項目ごと消えたのに魔力が激増ってのは、これ如何に?
「おい、親父。スキルが無いというのは俺も知らない世界だ。まずはこの世界の常識を調査する必要がある。」
俺も知らない世界て……新平君はただの高校生なので、日本の現代社会すら知らない扶養家族なのですが……。
まぁとにかくオタクの新平でも分からない世界なのか。
では気兼ねなく、日本の常識を持ち出して改善要望を挙げて行こう。
その後、どのくらい歩いただろうか?
街道に出た時には日が落ちかかっていた。
が、町が見えた!
頑張った! 俺の腰!