ここはどこですか。
「-、-----?」
木の天井を眺めていたらどこからか声が聞こえてきた。
夢を見ているようなふわふわした感覚だ。
「---,-----」
ボーっとしていたらまた声が聞こえてきた。
数人の足音がこちらに近づいてきているのがわかる。
音のするほうを見ると、コスプレ集団がいた。
男戦士、男魔法使い、女僧侶、女弓術士ってところかな?
「-!--------!」
「---、-----」
「-------------」
「-----------」
だんだんと意識がはっきりしてきたと思ったけど言葉がまったくわからない。
あー、とりあえず言葉が通じないこととお礼は言っておこうか・・・
「え、っと助けていただいてありがとうございます。私は日本語しか話せないのですが日本語は話せませんか?」
言葉を発すると集団はひどく驚いた顔をした。
そして、こそこそと話したと思ったら魔法使いが俺に近づいて頭に手を置いた。
いやいや、頭がおかしいわけじゃないから・・・。
すると、頭の中になにやら違和感を感じた。
何だ・・・何をされている・・・?
これは振り払ったほうがいいのだろうか・・・?
どうしようか考えてると魔法使いが手を離した。
「これでどうでしょうか?」
なんだ、日本語喋れるんじゃないか。
「はい、わかります」
「それはよかった。では改めて、私は魔法使いのジックです」
「俺は勇者のユウだ!」
「神官のリース」
「あたしはレンジャーのラン!」
「えっと、私は・・・えーーーー」
俺、名前なんだっけ?ど忘れした?
「もしかして記憶喪失ですか?」
「いや、えっと、あれ?思い出せない」
記憶喪失?そんなバカな・・・。
確かに自分の名前をど忘れなんて聞いたこともないけど・・・
「はいはいはーい!とりあえず[ロスター]って名前はどうですかー?」
「そうだな!俺はなんでもいいぜ!」
「まぁ呼べればなんでもいいですからそれでいいですかね」
何の余地もなく決められてしまった。
まぁ仮の名前ってらしいしそれでいいかな。
「さて、それではしばらく私とお話しましょうか」
ニッコリとそう言って来た。
とてもいい笑顔だ、うん。
他の奴らは早々と解散してしまった。
さて、この人から帰り道を聞けるのかな。
暇ができたら書いて行きたいなぁ