何でも願いを叶えてくれる魔人ぷよたん!
僕は、古びた骨董品を扱うお店にふらっと入る事になる。
普段は、そんなモノにも興味がないくせに、、、。
その日は何故か、、、そのお店がやたらと気になり入る事になった。
僕の名前は 『久世田 良太』25歳フリーター。
ボロボロのアパートで独り暮らし、生活は一日一日を暮らすのでやっと、、、!
僕の財布の中身は、何時も小銭だけ、、、。
その日も、、、財布の中には126円しか入っていなかった。
▽
そんな僕が骨董品のお店に、、、。
夢も趣味もやりたい事もない僕...。
『この先の人生、どうやって生きていくのか、、、?』
...毎日、僕が思う事は一緒だった!
▼
骨董品のお店の中に入ると、、、?
白髪で真っ白な立派な髭のおじいさんが座っていた。
僕の方を見て小さな声で、【いらっしゃい!】
それだけ言うと、、、?
後は、自分の仕事をし出した。
僕は、お店の中をゆっくりと見て回った。
そうすると、、、?
僕の眼に止まった! 『小さな急須。』
僕は思わずその急須に触れた! そうしたら、、、?
あのおじいさんが僕に言う! 【触っちゃいかん!】
僕は直ぐに謝った。
【すみませんでした。】
▽
僕は、気が付けばこのおじいさんに値段の交渉をしている!?
【心の中では、、、僕は今、この急須を買おうとしているのか?】
『おじいさん、この急須はお幾らですか?』
『これか、これはな、、、かなり高いぞ~! 縄文土器の時代に、、、。』
『えぇ!? そんなに大昔のモノなんですか?』
『ウソうそ! これは無名の陶芸家が作ったモノらしいよ~!』
『そうなんですか?』
『もし、買うなら、、、幾らなら買うかね?』
『正直、今持ってるお金は126円しかありません...。』
『ほう! では100円でいいよ! 買うかい?』
『は.はい。』
【えぇ!? 本当に買うの? 今日の晩御飯はどうするんだよ! それに
本当に、この急須いるのか?】
...心の中ではそう思っていた。
▼
僕は、この小さな急須を家に持ち帰った。
『あぁ、どうして買ってしまったんだろう? 後悔でしかない!』
買ってしまったし、もう仕方がない!
この急須で、お茶を飲もう!
お茶っ葉は、どこかにあったよな、、、?
【あぁ! あった!】
お湯を沸かして、急須の蓋を開けると、、、、?
もわもわっと煙が出てきた!?
『なんだ! なんだ! 火事なのか?』
▽
そこには、小太りの小さな魔人がいる!?
『お前誰だ!?』
【お前こそ! 誰だ!?】
『僕はここの住人だ! それにこの急須を買った!』
【お前が買ったのか? よかろう~! 今日の願いを叶えてやる! 何でも
言っていいぞ!】
『えぇ!? いいの? 豪華な晩御飯が食べたい!』
【願いを聞いた! さあ~願いを叶えよう~】
魔人がそう言うと、、、?
目の前に、豪勢な料理がずらーッと並んだ!
焼肉やお寿司、かつ丼、ラーメン、ハンバーグ、何でもそこにはあった!
僕が小さな魔人に聞いた?
『これ? 全部食べてもいいの?』
【もちろん! 全部食べていいぞ~!】
そう言われて、僕は料理にかぶりついた!
生まれて初めて、食べる料理もあった!
こんなに美味しい料理を食べた事がない!!!
僕はお腹がはちきれんばかりに食べた!
こんなに、お腹いっぱいに食べたのは何十年ぶりだろう?
▼
僕が食べ終わると、、、?
小さな魔人が話し始めた。
【今日から、お前がワシのご主人様だ! 一日に1つだけ! 何でも願いを
叶えてやる!】
『マジで!? 何でもいいの?』
【まぁ~何でもと言ったが、、、常識的に考えれるモノだ! 寿命を延ばす
とか? 若返りたいとか? 生き返るとか? そんなのは無理だ!!!】
『...うん。』
【また明日、お前の願いを叶えてやる!】
『その前に、、、自己紹介してなかったよね? 僕の名前は良太! これからも
よろしくね!』
【あぁ、ワシの名前はぷよたんだ!】
『えぇ!? 可愛い名前じゃん!』
【前のワシのご主人様が、小さな女の子で、ワシに名前を付けてくれたんだ!】
『そうなんだ! いい名前じゃん! よろしくな! ぷよたん!!!』
【よろしくな! 良太!】
▽
しかし、、、?
そんな矢先に、、、あの急須を僕が壊してしまった!?
『おーーい! ぷよたん! 聞こえる? いるのかい?』
接着剤で、くつっければ元通りになると思っていたが、、、?
もう、ぷよたんを見る事はなくなった!
やっぱり、この小さな急須じゃないとぷよたんは現れないのか、、、!?
寂しいよ、ぷよたん!
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その頃ぷよたんは、、、可愛い女の子のお尻を追っかけてその女の子の
家に転がり込んでいた!
『おじさん! 誰なの?』
【何でも一日1個だけ! お嬢ちゃんの願いを叶えてあげるよ~!】
『えぇ!? 本当に、、、!?』
【その変わり、この家におじさん転がり込むよ!】
『うんうん! いいよ~!』
それと、、、?
【良太! 済まない! やっぱり可愛い女の子の方がイイ!】
最後まで読んでいただきありがとうございます。