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恋するももいろのばら  作者: 葉琉夏
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出会って一目惚れ

私は桃井(ももい) 葉琉夏(はるか)!中学1年生です(*^^*)

私はいわゆる普通の中学生。特に特別可愛いわけでもないし、勉強だけ結構できる運動そこそこの平凡JC。小学校の時に告白されて付き合った事もあったけど結構あっさりとフッちゃいました。それからは特に誰ともそんな感じにはなってません。


「桃井さん」

誰かに呼ばれた。振り返ると私の大好きな人がいた。

「桃井さん、先生に呼ばれてるよ。多分日直の仕事のこと。」


「え、あ、うん。ありがとう。行ってくる」

顔が赤くなってるかもと思い、私はバレないうちにと教室を逃げるように出た。


そう。彼が私の片思いの相手、神谷(かみや) 真斗(まなと)私と同じ中学1年生。小学校4年生のとき私が前の彼氏と別れて半年後くらいから2年間私はあいつのことが好きだ。

5年生の頃、彼は1組、私は3組。クラスも違うし接点も全然無かったけど1日に2回、昼休みと放課後に彼は私のクラスに来ていた。もちろん、私に用があるのではなく私の友達の山下(やました) 美結(みゆ)という人に用があった。二人は勉強や運動が苦手な共通点のせいか、話が合うようだった。でも、付き合ってるとかそういう訳ではないらしい。私から見ても、ていうか誰から見てもあれは美結の片思いだ。真斗は美結とはただの友達としか思ってないらしい。



初めて彼と話したのは小学5年の春。彼の寂しそうな横顔を見てなにか心の中にズキっとしたものがあった。今まで本気で誰かを好きになったことのなかった私は心の中で動いた「なにか」に違和感を覚えながら彼の横顔をただぼーっと見ていた。


「どうかした?」

彼の声だった。


はっとした。ああ私、10秒くらいこの人の横顔見てたんじゃない!? 変態じゃん……

なんてことを脳内で掛け巡らせながら更に10秒がたった。

彼がこっちへ歩いてきて、また「どうかした?」と声を掛けてきた。


あ、かっこいいな。


心の中にあったズキっとしたなにかがドキッとした「なにか」に変わった。

でも今度はその何かがなんなのかはすぐに分かった。




ひとめぼれ







かっこいいと思ったのは彼の外見ではない。

どうしたの?というその声、振り向く仕草、微かに揺れる男の子にしてはさらさらとした髪、その全てに恋をした。今まで本気で誰かを好きになったことのなかった私が今日「一目惚れ」をしたんだ。 彼にとっては運命じゃなくても私にとってはこの人は運命なんだ。 とそう思った。



今日私はこの人に恋をしたんだ。 それも名前も知らないような人に。 心の中には「一目惚れ」という言葉と、うきうきとした気持ちがあった。

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