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プロローグ



第二作目とさせていただきます、「元奴隷少女は貴族令嬢!?」はハイファンタジーです。ばんばん戦っていきます。恋愛描写は少ないと思うので期待した人は申し訳ない。だけど、頑張っていれようとは思ってます!(*´∇`)まだ一作目の途中なので、更新はかなりと言って良いほど遅くなります。




「お...........かあさん」


私は、物心付いたときには檻の中に居た。...........奴隷商の檻の中に。幼かった私を買い取る変わり者なんて居るはずもなく、私は売れ残った。普通売れ残った人はどこか違う場所(商館)に送られるか、隔離されて餓死させられるらしい。


でも、私が別のところに送られたりすることはなかった。もちろん殺されることもなく、大事に扱われた。


事情はあまりよくしらないけど、私はなにか曰く付きの奴隷(しょうひん)らしい。で、誰かからの取り計らいか、何かの報復を忌避してか、奴隷商たちには私はそれなりには優遇されていた。


でも、奴隷たちにはそんなことは関係ない。優遇されたとは言っても、ご飯の量が少し多かったり、服が少しだけ綺麗だったりするだけ。でも、それが気に食わないらしく。


同じ部屋おりに住む彼女達は私を酷く虐めた。暴力。顔を避けて、目立たない暴力。辛かった。多かったご飯は取り上げられるし、服も少しずつ穴を開けられた。


なんでそんなに私を虐めるの?わたし、なにも悪いことしてないのに。


妬み。大して変わらないにしても、自分よりも優遇されている者が居ると言うことに対しての妬み。


醜い。


姿は私よりも美しく、大人なのに。身から出る妖艶な気配は客たちを虜にするのに。


たったすこし。たったすこしだけわたしが優遇されているからって、そんなに妬む必要ないのに。


私よりも良い物は一杯持ってるのに。美しい顔。すらりとした肢体。自信に満ち溢れた眼差し。


私には全部ない。


こどもだから美しいなんてことないし、まだ背もちっちゃい。自信はなくていつもしたを向いてる。


お客さんはみんな私を見てくれない。別に見て欲しいとは思ってないけれど、私にはないものを持ってるのに。


でも、その日はちがった。






バンッ!


扉が勢い良く開くおと。久しぶりのお客さん。どうせわたしには関係ないこと。顔を見るのも嫌だから、横になって壁を向いちゃう。


「ふむ。中々の上玉揃いか?...........だがわたしが求めるのはこれではない。其方、名は何と申す?」


あのきれいなお姉さん、またお客さんにお名前聞かれてる。でも、高いからまた買えないだろうなぁ。それでまたわたしが暴力を。やだ。痛いのは、もうやだ!


お客さんの顔を見上げた。じっとわたしを見るお客さん。...........わたし?わたしに言っていたの?


「其方、そうだお前だ。」


「わた...........し?」


ありえない。これは夢だと思った。だって、目の前に貴族様が居て、わたしに向かって名前を聞いてるんだから。


「なまえは...........ありません。」


「そうか。では...........其方の名は今日からソフィーナ。ソフィーナだ。」


「はい?」


なにを言っているのか解らなかった。なんで急にわたしの名前を決めたのか。


だって、名前がついてないものに名前を与えるって、それは、家族に迎えると言うことで。


奴隷にはしてはならないと言うきまりごとのようなもので。


それを知ってたから、どうして、奴隷のわたしに、しかも家族に迎えるような意味を持つことをしたのか、解らなかった。


「今日から其方はわたしの妹だ。よろしく、ソフィーナ。」


その言葉を聞いた瞬間、理解はできてないけど自然になにかが目から溢れ落ちてきて。


悲しいときにしか出てこなかったのに、今は悲しくなくて。それなのに止まらなくて。


わたしは、へんなきぞくさまの妹になった。







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@MUSOU_DEKINAI


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