ナビンの書 ----ヤバスの預言書--天空の大陸----
ナビンの書 ~黙示録~
----未来神話ヤバスの預言書--断話----
~天空の大陸~
01
チの世界
惑星イイクー
ブリゼニア大陸
ブリゼニア王国
ザザエールス地方
要塞都市スカルフレイ
--ブリゼニア王国歴--光闇の歴 元年 破天の月2日--
アバタレス・ユニコンは、ブリゼニア王国のザザエールス地方の首都、要塞都市スカルフレイの君主としてザザエールス地方の統治を任されていた。
アバタレス・ユニコンの妻であるキティーナも一緒で、与力としてガーゴイル族の将軍ベレムスもいた。
そこへ、一報が入った--------
ブリゼニア大陸の南方より、「飛空大陸ゴリスギア」が迫っており、飛空大陸ゴリスギアの「ゴリスギア帝国」は、ブリゼニア大陸を侵略しようとしていた。
早速、アバタレス・ユニコンは、要塞都市スカルフレイはキティーナに任せて、ベレムスと共にウイングランド地方の王都ロンドブライトンのロード・オ・ホツネに謁見した。
そして、アイラ、イオス、シャミロを仲間に加えて、アバタレス・ユニコン、アイラ、イオス、シャミロ、ベレムス達の5人は、戦闘機ミドガルズ=オルムに乗ってブリゼニア大陸の南にある飛空大陸ゴリスギアへと向かって、飛空大陸ゴリスギアの北部にある「ムリス山脈」に降り立った。
アバタレス・ユニコン達はムリス山脈沿いに東へと進んだ。すると、ゴリスギア帝国の正規軍「ティンバン兵」の軍団と遭遇し、戦闘となった。
勇猛果敢で、兵士の一人一人がかなりの精鋭のティンバン兵達に、アイラ、イオス、シャミロ、ベレムスらは苦戦したが、アバタレス・ユニコンはティンバン兵を1000人討ち、勝利した。
ムリス山脈を越えて東へ抜けて、農村地帯の「マルフの村」へ入った。
未知なる文明の言葉で、ゴリスギアは、「勇敢」という意味で、ティンバンは、「一騎当千」という意味だという。
ゴリスギア帝国のティンバン兵達は、まだ幼い子供の頃より戦争へと駆り出され、そして他国に置き去りにされて、置き去りにされたティンバン兵は、他国の者を100人殺害するまでゴリスギア帝国に帰る事が許されない。そして、ゴリスギア帝国に帰還したティンバン兵達は更に過酷な訓練を受け、そこで、ティンバン兵は同胞であるティンバン兵同士達と戦って、他のティンバン兵を5人殺した者が正式にティンバン兵の正規軍に入隊するという。そして、ゴリスギア帝国のティンバン兵の正規軍の鉄の掟は、「敵を10人殺すまでは死んではならない。死ぬのなら敵を10人殺してから死ね」というように、ティンバン兵の正規軍は、一兵卒ですら敵を最低でも10人以上倒すように厳しい訓練をされている強力な兵士達である。
そして、ティンバン兵達は戦争で敵を倒した数に応じて名誉と位を与えられる。
敵を50人討てば、ティンバン50人兵。
敵を100人討てば、ティンバン100人兵。
敵を500人討てば、ティンバン500人将軍。
敵を1000人討てば、ティンバン1000人将軍。
敵を5000人討てば、ティンバン5000人将軍。
敵を1万人討てば、ティンバン1万王位。
敵を5万人討てば、ティンバン5万王位。
敵を10万人討てば、ティンバン10万王位。
敵を50万人討てば、ティンバン50万王位。
敵を100万人討てば、ティンバン100万大王位。
敵を500万人討てば、ティンバン500万大王位。
そしてゴリスギア帝国では、ゴリスギア帝国の指導者、「神帝マカベリウス」を除けば、敵を1000万人討った、ティンバン1000万軍神が最高位である。
ゴリスギア帝国軍のティンバン兵と戦う相手は、そのティンバン兵の称号を聞いただけでも戦意を喪失してしまうという。
次に、アバタレス・ユニコン達はマルフの村の近郊にある「ガドの滝」へ向かった。
ガドの滝には伝説の人物がいた。その者の名は、「ヴァンガード」という。
ヴァンガードは、飛空大陸ゴリスギアの人間ではなく、ブリゼニア大陸の遥か東のアム大陸の南方のツウェイ・パ オーレ大陸の更に東にある、「カルデロン大陸」の出身で、ヴァンパイア族の能力を持ったタイタン族であり、ヴァンガードは1万年もの昔、そのカルデロン大陸の民や兵達を18億人も殺し、カルデロン大陸の文明を滅亡させた。
そのヴァンガードの元でアバタレス・ユニコン達は修行を受け、アバタレス・ユニコンは新たなる能力を身に付けた。
魔法とはまた違う、「気」の力を操って、手や指などから「気弾」を発射したり、気でシールドを張ったり、気を剣や槍などの形に変える事が出来たり、他の者より何千倍ものスピードで動けたり、気と魔法の力を合わせる事も出来るようになった。
修行を終えたアバタレス・ユニコン達は、飛空大陸ゴリスギアの一番北西部にある「カルカートの空港」にて、ゴリスギア帝国軍の最新鋭の超巨大飛空戦母艦「ガルーダ」を奪取した。