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ナビンの書 (ゲーム・映画・漫画・アニメ等の脚本及び 書き物の物語の素材集)  作者: Music Philosophy Official (ミュージック・フィロソフィー・オフィシャル)
8/14

ナビンの書 ----ヤバスの預言書--伝説の存在への試練の旅----

ナビンの書 ~黙示録~


----未来神話ヤバスの預言書--断話----


~伝説の存在への試練の旅~


01


チの世界

惑星イイクー

ブリゼニア大陸

ブリゼニア王国

ウイングランド地方

王都ロンドブライトン

ロンドブライトン城



--陽王の歴 12年 暁星の月14日--


--------深夜

ロード・オ・ホツネに、第19番目の太陽ザムの神、ネスよりお告げがあった。

「創造の使い手ロード・オ・ホツネよ

ユニコンの覚醒の時が来たれり

ユニコンを無の救魂者アバタレスへと導くのだ」


--------宇宙という名の宇宙にある惑星、ジ・アースにいるユニコンにも、チの宇宙にある惑星イイクーの第19番目の月ピピの神、ススよりお告げがあった。

「ユニコンよ時は満ちた

世界のバランスをとる無の救魂者アバタレスへとなるのだ

さあ行くがいい」


すると、ユニコンの目の前に赤い光の門、サンライトゲートが開かれた。

ユニコンがサンライトゲートをくぐるとそこは、ブリゼニア王国のロンドブライトン城の王の間であった。

そして、ロード・オ・ホツネはユニコンに偉大なる力への導きの試練を示した。

「未来の破壊の無の救魂者アバタレスよ。

今また、このブリゼニア大陸は危機に瀕している。

ブリゼニア大陸の北方より侵略者、移動大陸、「トライガルド」の侵略を受けている。

すでに、ジギスランド地方の北部にあるガーゴイル族が暮らしていてブリゼニア大陸を守護していたガーゴイル族の島が滅亡してしまった。

ユニコンよ。

ブリゼニアの各地で試練を受け、試練を乗り越えて偉大なる破壊の力を得、世界のバランスを保つ者、無の救魂者アバタレスとなり、侵略者、トライガルド帝国を止めるのだ」


移動大陸トライガルドの文明は、失われた古代の科学技術を発見して、トライガルド帝国の軍隊は、「銃」という強力な武器を使い、様々な大陸の国々を滅ぼし、移動大陸トライガルドの動力源であるエネルギー資源を得ながら移動し、今、ブリゼニア大陸に迫っている。

そして、トライガルド帝国の皇帝、「ツヴィンガー」は、無の破壊者、アバタレスにしか倒せない。


----そしてユニコンは、騎士ユリアスと、ガーゴイル族の生き残りの兄弟の、ベリムスとベレムスとで、神域の破壊者アバタレスへの試練の旅に出た。


ユニコン達はまず、商工ギルド長のキティーナからの情報をもとに、王都ロンドブライトンの西にある「愚者の迷宮」へ入った。そして、愚者の迷宮の主、ミノタウルスを倒して、愚者のタリスマンを手に入れた。

次にユニコン達は、王都ロンドブライトンの東にある「叡智の(ほこら)」へ行き、愚者のタリスマンを祭壇でかかげた。

------すると、第7番目の太陽ナの神、千の頭の知のヌヴェスが降臨した。

神ヌヴェスは言った。

「我を超えよ------」

ユニコンは神ヌヴェスと戦い、ヌヴェスの千の頭を斬り落とし、神ヌヴェスに勝利した。

神ヌヴェスは言った。

「我の神器を授けよう------」

ユニコンは神ヌヴェスより、未知の科学技術を使った様々な銃火器、色々な重火器類、移動大陸トライガルドの文明のテクノロジーを遥かに超えた兵器、そして、無限なほどの弾薬類も受け取った。

そして2番目の試練------

最初の試練を達成したユニコン達は、西ウイングランド地方の「トライトンの村」の東にある「不公平の廃墟」に行き、不公平のタリスマンを入手した。そしてザザエールス地方の北西部、ハイニスの北にある「平等の遺跡」へ行き、祭壇で不公平のタリスマンをかかげた。

------すると、第5番目の月フュンの神、千の眼のナキスが降臨した。

神ナキスは言った。

「我を超えよ------」

ユニコンは神ヌヴェスより授かった銃火器類で、神ナキスの千の眼を破壊して神ナキスに勝利し、神ナキスより神器、「導きの杖」を授かった。

そして3番目の試練------

次にユニコン達は、導きの杖が示す、東ウイングランド地方のリジアの村の東にある「無言の大穴」へ行きその奥地で、無言のタリスマンを手に入れ、それを持ってユニコン達は、ロンドブライトンの北方にある「カルゼイ島」の「論理の聖堂」へ入り、祭壇で無言のタリスマンをかかげた。

------するとユニコンは、無限の時空へと飛ばされた。

その無限の時空には、第3番目の太陽ザドスの神、竜神ロゴゴスがいた。

無限の時空で、ユニコンと竜神ロゴゴスは、まるで禅問答のごとく色々と語り合った。ユニコンと竜神ロゴゴスとの会話は延々と続き、そして100億年もの時が過ぎ去った後、ユニコンは竜神ロゴゴスより神の魔法の事典、「マジカ大全」を授かった。

ユニコンは無限の時空から帰ってきたのだが、しかしチの世界での時間はまだ1時間も経過していなかった。

そして4番目の試練------

次は、東ウイングランド地方のサンカラートの東にある「無芸大食の谷」でユニコン達は、邪悪な妖精の王、「ナチュラル・0(ゼロ)」と戦って倒し、無芸大食のタリスマンを入手した。

東ウイングランド地方東部のモサリ砂漠の東にある「芸術の神殿」の祭壇で、無芸大食のタリスマンをかかげた。

------すると、第3番目の月リートの神、アトスが降臨して、ユニコンは永遠の宇宙に飛ばされた。

そして永遠の宇宙で神アトスより、永遠と思えるほどの時間、修行を受けてユニコンは神器、「アトスのリュート」、「アトスの笛」、「アトスのドラム」、「アトスのオルガン」、「アトスの筆」、「アトスのキャンバス」、「アトスの設計図」、「アトスのカメラ」を授けられ、永遠の宇宙より帰ってきた。

そして5番目の試練------

4つの試練を乗り越えたユニコン達に、アイラ、イオス、シャミロ、ナレシカらも合流して、ユニコン、ユリアス、アイラ、イオス、シャミロ、ナレシカ、ベリムス、ベレムスの8人のパーティーで試練の旅を続けた。

次は、ロンドブライトンの南方の海にある海賊の傭兵団の拠点、マールセイナがあるヴァキアン島の東にある島、「ロンドハルト島」の「色欲の大岩」にて、インキュバスの王「ダルダロス」と、サキュバスの女王「セリリス」と戦い倒し、色欲のタリスマンを得た。そしてザザエールス地方の首都、要塞都市スカルフレイの西部、「イリヤ湖」のほとりにある「節度の寺院」に入り、祭壇で色欲のタリスマンをかかげた。

------すると、第10番目の太陽ネトの神、アクスが降臨し、神アクスと戦って勝利した。

ユニコンは神アクスより、天性の人を惹きつける力、大いなる魅力を授けられた。

そして6番目の試練------

ユニコン達はエアラント地方の首都ダフネスの東にある「恥のカタコンベ」にて、アンデットモンスター達を倒して恥のタリスマンを入手した。そして、ダフネスの西にある「名誉のモニュメント」にて、恥のタリスマンをかかげた。

------すると、第17番目の太陽アヌアの神、勇者アレビウスが降臨し、言った。

「我を超えよ------」

ユニコンは、勇者アレビウスとの壮絶な戦いの末に勝利した。

神アレビウスからは、刃の長さが全長、5キロメートルもある伝説の大剣、「スギルス・ナーガ」を授かった。神アレビウスのスギルス・ナーガの大剣は、一振りで5万の兵を討つ事が出来るという。

そして7番目の試練------

ユニコン達は東ウイングランド地方の北部、サンカラートの更に北にある「嫉妬の大樹」にて嫉妬のタリスマンを得、「憎悪の坑道」にて憎悪のタリスマンを入手し、サンカラートの北にある「愛と赦しのピラミッド」に入った。ピラミッドの中には2つの扉、嫉妬の扉、憎悪の扉があり、それぞれの扉の鍵穴に嫉妬のタリスマンと憎悪のタリスマンをはめ込み、一番奥の部屋へと進んだ。

------すると、第5番目の太陽オーグの神、女神アビファスが降臨し、言った。

「ユニコンよ------

そなたはキティーナに愛されている

そなたもキティーナを愛している

運命を結べ------」

ユニコンとキティーナは、女神アビファスに祝福された。

そしてユニコン達は王都ロンドブライトンへと戻り、ユニコンとキティーナは婚姻を結んだ。

仲間達、ロード・オ・ホツネ、民達はそれを喜び祝福した。

そこで一旦、ユリアス、アイラ、イオス、シャミロ、ナレシカ、ベリムス、ベレムスらの仲間達と別れ、ユニコンは、キティーナとロード・オ・ホツネの3人で再度、試練の旅へと進んだ。

そして8番目の試練------

ユニコン達はエアラント地方のハイランド大高原の南にある「貧者の密林」にて、貧者のタリスマンを入手し、そしてジギスランド地方の首都、魔法都市ガルガディンバーラの東にある「富の山岳」へと行き、富の山岳の頂上にある祭壇で貧者のタリスマンをかかげた。

------すると、第11番目の月ンの神、フォッシスが降臨し、ユニコンに無限の財宝と無限の金塊、無限の富を授けた。

そして9番目の試練------

ユニコン達はザザエールス地方の最南端のシャイアラントの北西にある「ジンの千本柱」へと行き、コンピューター(ジン)のIDカードを入手して、西ウイングランド地方の北部、キリアムの東にある古代文明の遺跡、「(ジン)の研究所」に入り、研究所の中の未知の古代技術、コンピュータージンに、(ジン)のIDカードを差し込んだ。

------すると、第8番目の太陽オシエの神、ノクスが降臨し、ユニコン達をコンピューターの量子空間の世界、第3番目の世界、ジンの世界へと導き、そしてユニコン達はジンの世界を旅し、様々な試練を乗り越えて、元のチの世界へと帰ってきた。

神ノクスはユニコンに、ムーンシャインゲートを自由自在に開け閉めする事が出来る権限を授けた。

そして10番目の試練------

ユニコン達はザザエールス地方の北西部、ハイニスの南にある「無力のダンジョン」にて無力のタリスマンを入手し、そしてザザエールス地方の最南端、シャイアラントの西の「神力の地下牢」の中にある祭壇で、無力のタリスマンをかかげた。

------すると、第23番目の太陽ナスジムの神、神殺しの神セドスが降臨し、ユニコンは神殺しの神セドスと戦って勝利した。

そしてユニコンは、神殺しの能力、魔神殺しの能力、何億もの敵を相手に討ち破る力、不老の力、そして「セドスの大鎌」を授けられた。


02


------いよいよ遂にユニコンは、破壊の無の救魂者アバタレスとなるため、キティーナとロード・オ・ホツネと別れて最後の試練の旅に出た。

王都ロンドブライトンの北部にあるググガガ山脈を越えて更に北にある「ゴベラ城」で、無限のエネルギーが込められているキューブ、「エレクタルキューブ」を入手し、そしてブリゼニア大陸の最南東にある島、「暗黒の大地」へと渡った。

暗黒の大地にある「カルバ火山」の山頂にて「時間と空間の鍵」を手に入れ、今度はカルバ火山の地獄の洞穴の中の奥深くへと下り、地獄の門番のケルベロスと、地獄の魔王ディアブロと戦い勝利し、伝説の名剣「神剣サイシラカスタ」を獲得した。

そしてユニコンは、暗黒の大地のカルバ火山の北にある古代の神殿、「ナビン大図書神殿」に行き、ユニコンは「ナビンの書の望遠の間」に入った。

ナビンの書の望遠の間には、「神知の望遠の大鏡」が鎮座しており、ユニコンは神知の望遠の大鏡に向かって、エレクタルキューブの無限のエネルギーを放出し、神知の望遠の大鏡の中に現れた天空の扉を、時間と空間の鍵を使って開けた------

すると------ナビンの書の守り神、「神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズ」が大降臨し、言った。

「------最後の試練

私を超えよ

アバタレス・ユニコン

私に無の力を示せ------」

神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズの大きさは、全長4万キロメートルもの長さがあり、煌めく虹色の鱗で覆われていて、万の手、万の足、万の翼が生えており、それぞれの万の手には、万の神器が握られていた。

ユニコンは神剣サイシラカスタでもって、神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズが持っている万の神器の一つ、「明鏡止水」という無敵の鏡を打ち砕き、神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズを倒した。


----そしてユニコンは、光り輝いている神知の望遠の大鏡を覗いた----


そこには、遥か彼方の遠いい宇宙の先に在る、世界の全ての事が書かれている書物、ナビンの書が映し出されていた。

ユニコンはナビンの書の、「----破壊と無を操る存在----救魂者 アバタレスへの覚醒の章----」を拝読した------


------全ての試練を終えたこの時より、ユニコンは遂に、アバタレスの称号を得た。

ユニコンは真の無を操れる存在、無を司る存在、世界の破壊者、世界の均衡を保つ存在、ロード・オ・ホツネと対極をなす存在、魂の救済者、救魂者アバタレス・ユニコンとなった------


そして、神知の望遠の大鏡は砕け散った。


神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズは言った。

「その真の無の力で----

人々の魂を永久の平安へと導く事もでき

世界に秩序をもたらす事もできる----

世界を破壊する事もでき

世界に混乱をもたらす事もできる----

見かたを変えれば

全てが善で 全てが悪である----

視点を変えて見れば

善は悪で 悪は善にもなる----

その力を何に使うのかは

そなた自身が決めるのか 世界が決めるのか----

わからない

----これをアバタレスに授ける----」

アバタレス・ユニコンは、神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズより、ナビンの欠片の書の一つ、「ドルゥーイェイクの書」と「ナビンの杖」と「ナビンの冠」と「ナビンのオーブ」と「ナビンのマント」を授けられた。

そして、神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズは最期に言った。

「------私はながい事 存在した

私を無にしてほしい------」

アバタレス・ユニコンは、神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズの全ての細胞を----全ての分子を----全ての原子を----全ての原子核・陽子・中性子・電子を----全ての素粒子を完全に消して、神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズの存在は無となった。痛みも苦しみも無く、一瞬にして無となり消えた。

神龍 ルピス・リント・ジジヨ・ファタール・カールス・バウク・ゼジゴッズは、アバタレス・ユニコンによってはじめて無となった存在である。


アバタレス・ユニコンが意識して相手を無にしようとして殺した者は無となる。

アバタレス・ユニコンが意識して無にしようと破壊した物も無となる。

アバタレス・ユニコンに無にして欲しいと願って殺される者も無となる。

しかし、アバタレス・ユニコンが無を意識せずに破壊した物は無とならず。

アバタレス・ユニコンが無を意識せずに殺した者は、死の瞬間、第19番目の月ピピの神、ススの使い、無の審判者「ド・ミ・ソ」が現れ、無となるか? 生まれ変わるか? 選択する。


こうしてブリゼニア王国歴、陽王の歴 13年 月輪の月1日、ユニコンが無の救魂者、アバタレス・ユニコンとなった--------


--------一方、その頃--------

ブリゼニア大陸の東ウイングランド地方のモサリ砂漠にて、ロード・オ・ホツネが指揮するブリゼニア王国軍と、皇帝ツヴィンガーが指揮する、移動大陸、トライガルド帝国軍との大規模な総力戦が展開されていた。



--陽王の歴 13年 月輪の月3日--


------モサリ砂漠の戦い------


ブリゼニア王国軍 総勢1億8000万


VS


トライガルド帝国軍 総勢3000万


--------この戦いは、ロード・オ・ホツネが指揮するブリゼニア王国軍側が勝利した。


アバタレスとなったユニコンは、暗黒の大地の島の北西の大洋にある「ボルヘクスの大渦」を目指して船に乗っていた。そして、アバタレス・ユニコンはボルヘクスの大渦の中に飛び込んで、渦の奥底にある「海底神殿ポルセペルネ」の中へと入った。

海底神殿ポルセペルネの最深部にある祭壇で、ナビンのオーブをかかげると、青い光の門、ムーンシャインゲートが出現し、そのムーンシャインゲートをくぐるとそこは、第9番目の月ニアンであった。

第9番目の月ニアンでアバタレス・ユニコンは、第9番目の月ニアンの神、アナカスの軍勢1000万と戦った。そしてアバタレス・ユニコンは、神アナカスの軍勢の将兵、300万を討ち取って勝利した。

神アナカスは言った。

「------選ばれし者よ

新たなる力を授けよう------」

アバタレス・ユニコンは新しい能力を2つ得た。

一つ目の能力は、アバタレス・ユニコンが敵を倒しても無にしていない相手で、その相手がアバタレス・ユニコンに服従を誓えばその者をいつでも召喚できる能力である。

2つ目の能力は、空を自由に飛べる能力である。

そして更に、神アナカスより「神槍ルミナランス」と、古代兵器「戦闘機ミドガルズ=オルム」を授かった。


--------一方、モサリ砂漠の戦いに勝利したブリゼニア王国軍は北進し、東ウイングランド地方の北部の海岸沿いに陣を構えたのだがしかし、移動大陸トライガルドには大きなエネルギーシールドが張られており、ブリゼニア王国軍は移動大陸トライガルドに渡る事が出来ないでいた--------


03


戦闘機ミドガルズ=オルムに乗り込んだアバタレス・ユニコンは、戦闘機ミドガルズ=オルムを発進させて第9番目の月ニアンを発ち、宇宙空間を越えて惑星イイクーに突入し、ブリゼニア大陸の北に迫っていた移動大陸トライガルドを目指した。

そして、移動大陸トライガルドの上空域に達した戦闘機ミドガルズ=オルムは、主砲 グラディウス、ミサイル サラマンダー、対地爆弾 ネメシスの装備でもって、移動大陸トライガルドから発進して来たトライガルド帝国軍の空軍の戦闘機の大群、「ドーン」、「キー」、「ホーテ」、「サーン」、「チョー」、「パンサー」、「ローシ」、「ナーン」、「テー」、「ソール」、「バール」、「ウー」、「バキューラ」、「ガルー」、「ザーナック」らを次々と撃墜し、移動大陸トライガルドのエネルギーシールドを守護している3つの空中要塞「ガリガンチュア」、「パンタグリエル」、「トリストラム・シャン・D」を破壊した。

3つの空中要塞を失った移動大陸トライガルドからエネルギーシールドが消滅し、それを見たロード・オ・ホツネが率いるブリゼニア王国軍は、移動大陸トライガルドに攻め渡った。

そして、アバタレス・ユニコンが搭乗している戦闘機ミドガルズ=オルムは変形し、「戦車ヨルムンガンド」となってブリゼニア王国軍と共に地上戦を展開した。

戦闘機ミドガルズ=オルムは、その他にも、海上戦型の「戦艦リヴァイアサン」、宇宙航行用の「宇宙船ティアマット」、ロボット型の「バハムート」にも変形でき、他の隠された古代兵器、「トール」、「フレイヤ」、「ヴァルキリー」、「ロキ」、「ユグドラシル」と六神合体すると、「ヴァルハラ」というシールドに包まれた無敵の古代兵器「オーディン」となり、そのオーディンの最終兵器「ラグナロク」を発動させると一つの宇宙をも消滅させてしまう力がある。

アバタレス・ユニコンが所持しているナビンの欠片の書、ドルゥーイェイクの書に書いてあった。



--陽王の歴 13年 月輪の月17日--


--------移動大陸トライガルドの戦い--------


ブリゼニア王国軍 総勢2億


VS


トライガルド帝国軍 総勢1億2000万


この大戦もブリゼニア王国軍側が勝利し、アバタレス・ユニコンはトライガルド帝国軍の将兵を1000万討った。


そして、ロード・オ・ホツネが指揮するブリゼニア王国軍の主軍は依然として、トライガルド帝国軍の主軍と戦っており、アバタレス・ユニコン、ユリアス、アイラ、イオス、シャミロ、ナレシカ、キティーナ、デュ・ラブレ、トビヤ、ベリムス、ベレムス、ディーレ・ヂオラ・ヲ達の軍団は、移動大陸トライガルドの中央部にある、トライガルド帝国の皇帝ツヴィンガーの居城「ライプニッツ城」を目指して進軍し、その途中、トビヤとディーレ・ヂオラ・ヲ達の軍団は移動大陸トライガルドの北方の海上にある、トライガルド帝国軍の「惑星破壊砲ニーチェ」を止めるために別れ、アバタレス・ユニコン、ユリアス、アイラ、イオス、シャミロ、ナレシカ、キティーナ、デュ・ラブレ、ベリムス、ベレムス達の軍団は、三角形の移動大陸トライガルドのそれぞれの端にある3つの拠点、「ヘーゲル城」、「キルケゴール城」、「カント城」を陥落させて更に、移動大陸トライガルドの中心地にある皇帝ツヴィンガーの居城をとり囲んでいる3拠点、「デカルト城」はベリムスとベレムス達の軍団が向かい、「サルトル城」はユリアスとアイラとイオス達の軍団が向かい、「ハイデガー城」はシャミロとナレシカとデュ・ラブレ達の軍団が攻略に向かった。

そして、アバタレス・ユニコンとキティーナ達夫婦は、皇帝ツヴィンガーの居城のライプニッツ城へと入った。

--------皇帝ツヴィンガーは、ライプニッツ城の最上階にある「エピクロスの塔」の頂上、「シナプスの広場」にいた--------

皇帝ツヴィンガーはそこで、その脳と巨大なコンピューターが繋がっており、未知の科学文明のテクノロジーの大掛かりな機械の中心部に鎮座していて、そしてその皇帝ツヴィンガーを、2柱の神獣「グリフィン」と「フェニックス」が守護していた。

皇帝ツヴィンガーは、巨大惑星イイクーの周りを回っている24の太陽と24の月の守護神、輪廻の48柱神とは違う未知なる神々の能力を得ていた。そして、皇帝ツヴィンガーは、移動大陸トライガルドの北方の海上にある惑星破壊砲ニーチェでもって、巨大惑星イイクーの周りを回っている24の太陽と24の月を破壊し、輪廻の48柱神の全ての力を己へと取り込み、神である巨大惑星イイクーすらも取り込んで、創造と破壊の両方の能力を手に入れて、全宇宙、そして他の全ての宇宙すら、皇帝ツヴィンガーは支配しようとしていた。

神々の神、全知全能の神の交代を皇帝ツヴィンガーは目論んでいた。


そして、皇帝ツヴィンガーは言った------

「知能に限界があるただの人間であるそなた達には、(ちん)の概念は理解できまい。

今の全世界はもう古いのだ。

今の全知全能の神は古いのだ。

朕が、唯一なる全知全能の神と世代交代をし、古くなった現在の全世界を破壊し、また最初から新たに世界を創り直すのだ。

全知全能の唯一なる神は、そのあまりにものかけ離れている全知全能の存在さで、誰にも理解されず、誰にも知られず、誰にもその概念の一端すらも理解されず、唯一なる神は独り、苦しんでいるであろう。神々ですらも、唯一なる全知全能の神を知る事はできまい。

人々達が、神々達が、世界の全てが、全知全能の唯一なる神を苦しめている。全世界の責任の全てを独りで負い苦しんでいるのだ。

ナビンの書を読み、唯一なる全知全能の神の存在を知った朕が、創造と破壊の力を手にし、朕が全知全能の唯一なる神を殺して安らかにし、そして朕が次の全知全能の唯一なる神となるのだ!

この朕の崇高なる志は誰にも、貴様達にもわかるまい」


アバタレス・ユニコンは答えた------

「世界は常に動いている。

あたかも、生き物のように------

だったら、世界の全ての事が書かれている書、ナビンの書も常に書き換えられているはず。

世界の最初がどうだったとか----

歴史の途中がどうだとか----

世界の終わりがどうなるとか----

生き物のように(うごめ)き、常に変化する世界がどうなるかわからないのなら----

それなら自分が自分で自分の運命をつくるだけだ!

どんなに大きな揺るがざる宿命があろうとも、私はそれを超えてみせる!

私は今はただ、目の前の敵、ツヴィンガーを倒すのみ」


----皇帝ツヴィンガーの表情には一瞬だけ、躊躇が見えたがしかし、皇帝ツヴィンガーは攻撃をはじめた。

皇帝ツヴィンガーの周りには、コンピューターと繋がっているツヴィンガーの脳からの指令で遠隔操作をされている千本の剣、「ニリギリス」が空中を飛んでいて、そのニリギリスの剣先からはエネルギービームが発射された。

アバタレス・ユニコンとキティーナ達は、千本の剣ニリギリスの怒涛の攻撃をかわしながら、皇帝ツヴィンガーを護る神獣、グリフィンとフェニックスと戦っていた。

アバタレス・ユニコンは先の、移動大陸トライガルドの戦いで討ち取って服従させたトライガルドの兵士達、1万を召喚して一緒に戦って神獣グリフィンを撃破し、キティーナは神獣フェニックスと戦ったが倒しても何度も復活した。しかし、アバタレス・ユニコンの無化の攻撃によって神獣フェニックスは消滅した。

だかしかし、皇帝ツヴィンガーは未知なる能力、「パラドクスの壁」を発動させると時空が歪んで再び、神獣グリフィンとフェニックスが時空の歪みから出現して皇帝ツヴィンガーを守護し、ツヴィンガーに指一本も触れさせないでいた。同様に、ニリギリスの千本の剣も破壊しても破壊しても、皇帝ツヴィンガーのパラドクスの壁の能力によって何度も再出現した。

--------そして遂に、アバタレス・ユニコンは、千本の剣ニリギリスのエネルギービームに撃たれ、斬られ、刻まれ、針鼠のように貫かれて死んだ。

だが、アバタレス・ユニコンはまた、第19番目の月ピピの神、ススによって命の息を吹き込まれて蘇り、更には、第6番目の太陽シャスの神、鍛冶と千手の神ソティアペファスに、千本の法剣「千手観音」を授けられ、第8番目の太陽オシエの神、ノクスより千の知能を授けられて立ち上がった。

そこで、ロード・オ・ホツネもシナプスの広場に駆けつけて来た。


ロード・オ・ホツネは、無敵の魔盾の魔法アフスフクリアを使って、アバタレス・ユニコンとキティーナ達の盾となり、アバタレス・ユニコンは千本の法剣、千手観音でキティーナと共に、神獣グリフィンとフェニックスの2柱と、ニリギリスの千本の剣を破壊した。そして皇帝ツヴィンガーが、パラドクスの壁の能力を発動させる前に、ロード・オ・ホツネは、創造の力でもってして神獣グリフィンとフェニックスと千本の剣ニリギリスを再創造して、神獣グリフィンとフェニックスと千本の剣ニリギリスは、ロード・オ・ホツネのものとなった。

そして丸裸となった皇帝ツヴィンガーを、アバタレス・ユニコンは神剣サイシラカスタでもって、ロード・オ・ホツネは王剣カルムンバでもって、キティーナは神槍ルミナランスでもってして、皇帝ツヴィンガーにとどめを刺した。

しかしアバタレス・ユニコンは、皇帝ツヴィンガーを無にはしなかった----


------神、惑星イイクーは、ツヴィンガーを憐れんで、ツヴィンガーの魂を抱きしめた------



--陽王の歴 13年 幻夢の月19日--


--------こうして、移動大陸の、トライガルド帝国との戦いは終結し、ユニコンが破壊の無の救魂者、アバタレスとなった試練の旅は終わった。

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