ナビンの書----エルゴンの手記 1
愛する妻、フィラオーネに捧げる------
私に危険が迫っているのでなるべく手短に述べたい。
私の存在が消される前に愛する妻にも伝えておきたい事もある。
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私は言語学者であり、歴史学者・考古学者の、ヒルド・エルゴン。
タナタロスについて長年調査してきた事実を書き遺そうと思う。
---タロス語について---
タナトロンの領土で使用されている言語を解析した。
タロス語は、遥か彼方、別の銀河系のとある恒星系の、タナタロスの故郷の惑星、【ジ・アース】で、主に使用されている言語が元らしい。
その、タロス語を紹介する。
A・B・C・D・E・
F・G・H・I・J・
K・L・M・N・O・
P・Q・R・S・T・
U・V・W・X・Y・Z
1(イン)・2(リン)・3(サー)・4(スン)・5(ヴ)・
6(リー)・7(チィ)・8(パゥ)・9(キュ)・0(ヌ)
ちなみに、0(ヌ)は、無、という同じ意味・発音でもある。
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そしてここでは、タナタロスの側近について記録しておく。
タナタロスの参謀であり将校の、三兄弟は固い血の結束がある。
1.バルクマン(非常にバランスの良い性格である)
2.ベルクマン(謀略に長けている)
3.ボルクマン(身体能力は兄弟随一である)
---タナタロスを陰で支えている特殊戦闘部隊---
部隊名----ヴォーグナイン
メンバーの数.9名の少数精鋭の戦闘チームで、一説によれば、タナタロスの能力、あらゆるものを【無】にする能力を持つらしい。
---ヴォーグナインのメンバーのコードネーム---
1.ヴォーグ・イン
2.ヴォーグ・リン
3.ヴォーグ・サー
4.ヴォーグ・スン
5.ヴォーグ・ヴ
6.ヴォーグ・リー
7.ヴォーグ・チィ
8.ヴォーグ・パゥ
9.ヴォーグ・キュ
そして、このヴォーグナインの指導者は、【ヴォーグ・ゼム】だが、タナタロスと同一人物だというのが有力な説である。
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いずれ、ある存在が誕生する。
その者の名は、ギグ・ヌ・ラグナこと、【ラグナ】という。
タナタロスは、世界にバランスをもたらすためだけに、秩序の破壊の能力を使うのだが、
ラグナは、無制限に、無秩序にただ破壊をもたらす存在である。
ラグナの……恐怖は…………ラグナ……ラグナ
----その他のあらゆる情報は追って記す。
「フィラオーネ 永遠に愛している 愛する娘を頼む」




