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普通となるため、ロリコンは。  作者: 正守証
エピローグ
21/22

エピローグ① ── 俺たちの、俺たちだけの。

『そろそろ同人誌、作らねえ?』


 半年ぶりに聴いた花岡(はなおか)の声。何も変わっていない、いつも聴いていた声。

 俺たちは去年、久しぶりに小林(こばやし)篠原(しのはら)を合わせた四人で話していたのだ。

 そのとき花岡が提案したのが、

 同人誌作り。

 ドラマ化、アニメ化を果たし500万部売れた『碧色の街で、ぼくたちは駆けていく』の原作者、モリタカズキと。

 同人誌も作り始め、本格的な大物イラストレーターとなり始めた、ムサシ。

 そして夫婦の花岡、篠原で売り子をして。

 同人誌を売る。


 その企画を、本格的にやり始めようと言うのだ。

 そして俺はいま、二十六歳だった。



 夏コミで申込書をいただき、俺たちはさっそく動き始める。売るのは次の冬コミ。

 俺たちはラノベを売る。それなりにちゃんとしたラノベを。

 挿絵も口絵もあるラノベ。売れるかはかなり不安だけど、同人活動の本意は売り上げじゃないと思うから、まあいいだろう。

 あ、言うのを忘れていたけど、花岡は制作進行にはならずに、普通にサラリーマンをやっている。いや流れ的に制作進行やれよ。


「話はどういうのにする?」


「なん、だろうなぁ。宇宙から幼女が降ってくる話とか? 小林、前に『空から幼女が降ってこねえかなあ』とか言ってたじゃん」


「別に小説にするほどじゃないよ。それよりももっと、みんなが試さないようなジャンルに挑戦したい。せっかくの同人誌なんだしさ」


 ちなみに小林のコミュ障は治った。やはりイラストレーターはけっこう他人と話すものなんだろう。

 小林、大手のくせしてわざわざ売り上げ確かめに、同人誌を売っているところまで足を運ぶから、ファンと交流とかするんだろうな。

 俺も見習いたいものだ。


「もう、お前らの過去話でよくね?」と、それまで声を発していなかった花岡がいきなり呟く。


「‥‥‥過去話?」


「ほら、どうしてラノベ作家になったのか、とかさ。けっこう読みたい人もいるんじゃねえの?」


「‥‥‥なるほど、ね。いまとなっては黒歴史だけど、まあ俺もちょっと書きたいし、小林もそれでいいか?」


「その場合、女の子は篠原さんだけか。これは腕の見せどころだな。だれでも好きになれるキャラデザ、ってとこか」


「うわ、やべえ。どんどんアイディアが出てくる。最初にお前らにも語り手をやらせるってのはどうだ?」


「なにそれすこ。じゃあプロローグ的な感じで、一人ずつ書いていくか」


「それなら俺、花岡と篠原の絡みが見てみたい。結婚したときのこととか」


「‥‥‥恥ずかしいなァおい。いや書くけどよ、俺って文章下手だぜ?」


「じゃあ私も書きたい、プロローグはいいから語り手をやってみたい」


「あ、それ読みたい。それじゃあ──」


 そして、俺たちは物語を紡いでいく。

 書いて、描いて、書き上げて、描き上げて。

 俺たちの、俺たちだけの物語を。

 遅れました。すみません。

 この「エピローグ」は一話で書きたいと思っていたのですが、やっぱりいま投稿しちゃえ! と、投稿させていただきました。


 というわけでね、エピローグです。

 良いのか悪いのか、僕の書く小説ってだいたい早歩きなんですよね。こう、物語の展開が早すぎるというか。

 思いついたらそれだけを書きたくて、早く早くぅって切羽詰まっちゃうんです。今回も30000文字以内で終わっちゃいそうだし。


 というわけで、次回作ではそれを注意して書いていこうと思っています。

 いや、まだこれも終わってないのになに言ってんだ、って感じですが。


 えー、次回は明日か二日後に投稿ですね。

 待っていただけたら幸いです。ではまた。

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