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普通となるため、ロリコンは。  作者: 正守証
プロローグ
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プロローグ① ── 守田 一樹

 普通。普通という言葉があるが、普通というのはどこからどこまでが普通なんだろう。

 辞書で調べてみると、「特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。」と出てくる。

 それじゃあ、俺のこの趣味は「普通」なのだろうか。いや、違うはずだ。だが、ありふれてはいる。最近では俺のような趣味を持つ人間も案外一般的ではないだろうか。

 まあ、さしずめ俺は、「普通」になりたいのだろう。

 じゃあ、ロリータコンプレックスという「異常」心理を持つ俺は、どうすれば「普通」になれるんだろう。



 俺は、どうしてロリコンなんていう異常心理になったんだろう。

 思い出せないなぁ‥‥‥、気づいたらこうなってたとしか言いようがない。

 でも、意外にそんなもんじゃないか? 考え方の変わった理由とか、好きな人に惚れた理由とか、憶えてる人なんていないだろ。

 俺──守田(もりた) 一樹(かずき)もまた、その類だと考えてくれればよい。

 ‥‥‥‥‥さて、と。いまの俺の状況を説明しようか。


「あぁん!? てめえ、八九寺(はちくじ)なんてただ外見がロリなだけじゃねぇか! あんなもん真のロリとは言わん! ロリババアだ!」


「違うゾ! 八九寺は永遠の小学五年生なんだゾ! 変なこと言うなよ!」


「二十一歳じゃねぇかよ! 二十一歳とか年増すぎて草生えるんですけどぉ~!」


「やめろぉ! それ以上は言うなよォ‥‥‥」


 などと、俺の部屋で自分の好きな女子(二次元)がロリであるかそうでないかについて力説しているアホども。

 認めたくないが、こいつらは俺の‥‥‥友達になるんだろう。

 二年ほど前──俺がまだ一人暮らしを始める前に友達になった。俺が一人暮らしを始めると、こいつらは俺の部屋をまるで自分の家のように毎日寝泊りしやがるのだ。


「おい。この前近所にうるさいって文句言われたんだから、マジでその辺にしてくれよ。

 お前らって自分の推しキャラの話になると殴り合いまで発展するからマジで困るんだよ」


「じゃあ守田はどう思うんだよ。やっぱり八九寺は、‥‥‥二十一歳、なのかナ」


「どっちでもいいっての」


 こっちの八九寺肯定派の、いかにもコミュ障のオタクみたいな喋り方の男が小林(こばやし) 武蔵(むさし)。武蔵(笑)とかいうカッコイイ名前のくせに、デブだわ丸メガネだわ、髪の毛いかにも自分で切ってそうだわでオタク丸出しの外見。しかもいっつもなぜか首にタオルを巻いている。

 で、こっちの明るくてうるさそうな雰囲気の男の名が、花岡(はなおか) 晴翔(はると)。痩せているくせに髪の毛はロングという、頭がおかしそうな外見の男。


 言わなくてもわかるかもしれないが、こいつらはオタク。花岡はロリコンだが、小林はロリ以外も普通にいけるらしい。い、言っとくけど俺もロリ以外でも抜けるんだからねっ!

 話がそれたがつまり、俺の同類だ。

 まあ、俺はこいつらほどロリコンを肯定的には考えられないが。

 最後まで読んでいただきありがとうございます、作者の正守証と申します。タダモリアキラと読みます。


 もともと小説を書くのが好きだったので、なんとなく投稿してみました。

 まあ、この話はエピローグが書きたいから書いてるんですけどね。

 むしろエピローグが本編で本編はただのプロローグとまであります。

 というわけで、次回は明日配信予定です。よかったら見てみてください。

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