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異世界帰還者イッチちゃんねる〜異世界も魔法もあるんだよ!〜  作者: mitsuzo
第一章

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3/10

003「異世界帰還者イッチちゃんねる〜第1回配信〜」



 第一章 はじまりの章



「ただいま地球! 異世界帰還者イッチちゃんねる、はじまるよっ!」


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:初手「ただいま地球!」wwww

:待ってた!

:マジで開設しやがった!

:異世界帰還者ってチャンネル名がパワーワード過ぎるw

:イッチ見に来たぞ。しっかりやれ

——————————————————


「昨日、オカルト板で宣伝したとおり初配信を迎えました『異世界帰還者イッチちゃんねる』。うp主のイッチです。どうぞよろしく。というわけで、早速異世界に行った経緯を話したいと思います」


——————————————————

:おう。話してみろやw

:ワクワク

:やっぱ異世界転生といえばトラックに飛び込むだよね!

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「いや、トラックには飛び込んでねーよ? ブラック企業で2年間働いてその結果、過度のストレスが原因で生活習慣が悪化して自宅で脳梗塞で倒れたあと、雲だらけの世界に行って女神を名乗る人から『異世界で魔族と魔王の脅威から人類を救って』と頼まれて転生した」


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:うわぁ

:ブラック企業で使い潰されて脳梗塞とか重すぎるのだが

:同じ社畜のワイ将。ガクブルが止まらない

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「もう終わった話なのでそこは気にしなくてよくってよ」


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:そうか⋯⋯うん、そうだな

:イッチよく頑張ったよ

:えらいよイッチ

:で? 何かチートとかもらった?

:↑ 空気読まないで草

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「ははは、いいよそういうノリで。ちなみに女神からは全属性の魔法が使える能力もらったわ」


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:なるほど。これはたしかにチート

:そうか? 今どき全属性魔法使えるとかチートにならないんじゃね?

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「でも全属性魔法は俺の行った世界じゃ十分にチートだったぞ? だって、異世界の奴らで全属性魔法使えるの俺だけだったし」


——————————————————

:ほ〜ん? そりゃたしかにチートではあるな

:ちなみにそこってやっぱ貴族とかがいる階級社会なの?

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「そうそう。だから貴族はだいたい威張ってたな。学園では調子に乗ってる貴族がほとんどで異世界からやってきた俺なんか最初散々バカにされたわ」


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:え? 異世界に召喚されたのって王の命令で召喚師みたいなのが召喚したから手厚く扱われたとかじゃないの?

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「たしかに俺は王の命令で召喚師に召喚された。そして王様も王の間みたいなその場所で周囲のお偉いさんみたいな人らに『俺を手厚くサポートしてね』みたいなこと言ってくれたんだけど、でもその召喚師が教会の人間で貴族とは仲が悪くてな。で、その世界では教会よりも貴族が幅を利かせている世界だったから俺は貴族連中からしたら面白くない存在だったわけよ。しかも召喚後に『魔法の習得のため』ということで行くことになった魔法学園ってところが貴族だけが通える学校だったから、そりゃあめちゃめちゃ貴族の生徒たちから目の敵にされたわ」


——————————————————

:マジでかー。そりゃつらたん

:教会と貴族の対立か。いかにも異世界って感じだな

:やはり異世界の貴族にまともな奴はいなかったか

:いやいやこっちの世界も金持ちや政治家にまともな奴なんていないから一緒や

——————————————————


「あ、でも学園で(のち)に魔王討伐に一緒に行くことになる3人に出会ったんだよな〜」


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:何⋯⋯だと?

:おいそれkwsk!

:おいイッチ! それってもしかして女子か? 女子なのか!?

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「⋯⋯美少女です」


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:こ、この野郎ぉぉ!!!!⋯⋯⋯⋯いいなぁ

:↑ 本音ダダ漏れで草wwww

:いやそれは皆同じ

:もうちょいkwsk

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「最初に出会った1人は入学式で1年生代表で祝辞を読んだ侯爵家の令嬢」


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:侯爵令嬢キター!

:悪役令嬢? 悪役令嬢だよねぇ?!

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「悪役令嬢⋯⋯というわけではないが、ピンク髪のツインテールロリ枠のツンデレ美少女」


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:ふざけんな、この野郎ぉぉ!!!!

:いいなぁぁ!!!!

:上に同じぃぃぃ!!!!

:ツンデレロリ枠キタぁぁ!!!!

:ル◯ズかわいいよル◯ズぺろぺろ

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「最初で言っとくがル◯ズではない。だがしかし見た目はル◯ズたんにかなり近いロリ美少女とだけ言っておこう」


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:貴様ぁ〜、いいなぁぁ!!!!

:嘘乙!

:いや全然嘘でもいいよ。このノリ嫌いじゃない!

:嘘とか本当とかそんなのはどうでもいいんだよ!

:とりあえずル◯ズたんがいたってのがポイント高い!

:よし次いってみよー!!

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「2人目は⋯⋯あ、もう時間だ」


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:ふざけんな、この野郎ぉぉ!!!!

:はぁ!? まだ30分やぞ!

:もうちょっと踏ん張れやー!

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「いや、初回配信は30分と決めていたので」


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:うそーん。30分は短いよぉ

:延長しよ? ね、延長しよ?

:シャッチョサーン、延長シヨウヨ、シャッチョサーン!

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「なんでフィリピンパブみたいなノリなんだよ」


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:フィリピンパブって昭和かよww

:おま、何歳だよww

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「異世界から戻ってきた時間軸は俺がぶっ倒れた時間軸なので20歳です。でも、異世界では5年生活していたので実年齢は25歳ってとこ」


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:え? そうなの?! 異世界から帰還した時間軸って転生前の時間軸なんだ!

:へ〜、なるほど

:実年齢とのギャップというか違和感はある?

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「いや特に無いな。20歳も25歳も大して変わらん」


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:へ〜面白いな〜

:いやいやみんな信じてるの? 異世界に行ったとかそんなわけねーじゃん!

:本当に行ったかどうかは別にいいんだって言ってんだろ!

:そうそう。こういうノリで楽しめって言ってんだよ、クソガキ

:あ? おっさんやんのか?

:あ? なんだクソガキ?

:あ?

:あ?

——————————————————


「はいはい、喧嘩はやめてね〜。ていうか、もう配信終了しますね〜。配信は毎週土曜日の今日と同じ19時から。2回目からは1時間配信を予定しています」


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:え? 週1回なの? もっとやってよ!

:でも1時間はありがたい

:いや少っ!? せめて週3は欲しい!

:毎日配信でも構わんよ(チラっ)

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「できるか! でもありがとな。とりあえず今はこれが精一杯だけど収益化できて生活できそうなら週3配信くらいは頑張りたい所存だ。というわけで、チャンネル登録・高評価よろしくございます!」


——————————————————

:宣伝できてえらい

:有能

:異世界帰還者イッチ、ええやん

:くっ! 来週まで待たんといけんのか?!

:おつ〜。また来週も絶対観にきます〜!

:おつかれ〜。イッチ面白かったぞ〜!

——————————————————


「ありがと〜。では来週この時間にお会いしましょう。ではでは〜」


 こうして俺の初配信は終了した。


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