第93話 皇太子に美女と公認されるソフィア?
「悪いがソフィア、俺はコイツと少しばかり話があるから一旦、席を外す」
レオナルドは、ルーファスを指して言う。
「ハイハイ、分かりました」と、ソフィアは払い手で、何処か察したように納得する。まるで、レオナルドの性格を予め分かっているかのように。
「うむ…………分かれば良いが、決して怪しい奴には近づくなよ」
「分かっているわよ、私は子供じゃないし」
レオナルドの保護者目線な言葉に、ソフィアはムスッと良い放つ。そしてルーファスと一緒にダンスホールを抜けて別室に向かい、レオナルドは歩いて行く。
「じゃあね、ソフィア…………愛しているよ」
と、ルーファスは色気あるウィンクし、手を振る。
「行くぞバカ者がっ」
隙あらば女性を口説こうとするルーファスの悪い癖に、レオナルドは怒を吐いてルーファスを連行する。
(アハハハハ…………)
ソフィアは苦笑いで見送る。
2人は人混みに紛れ、姿を消した。
───レオナルドは言っていた、ルーファス(あの馬鹿)は隙あらば気に入った美女を口説こうとするから、決して本気に惚れてはいけない。下手すれば妊娠させられると、注意されている。
気に入った美女…………。と、レオナルドの注意事項を思い出し、ソフィアは赤くする。
(私って、皇太子公認の美女に見られているのかな?)
そわそわと、ソフィアは恥ずかしがる。
───ちょっと、そこのアナタ。
「あ、この声は…………」
ソフィアは見覚えのある女の子の声に、察した。そして振り向く。
「久しぶりね、ソフィアさん?」
言ったのは、青いドレスの貴族令嬢。
ソフィアはスカートを両手で軽く捲り上げ、挨拶する。
「久しぶり、リアラ・ノインさん」
「えっ?私の事を…………」
「黄色いドレスは、マリーナ・セレスティさん」
「え、私の名前も?」
ソフィアの言葉に、青いドレスのリアラ、黄色いドレスのマリーナ・セレスティは嬉しい様子でビックリする。
「そして…………赤いドレスはリタ・クレイブさん。間違いないですね?」
ソフィアは言った。自慢ではないが、記憶力は良い方で、どんな人でも自己紹介されたら覚えるタチだ。
「アナタって人は…………」
「えっ?…………」
肩を震わせるリアラに、ソフィアは困惑し、思わず後退する。どうしよう、怒らせてしまったか…………。
───わたくし達の名前を覚えてくれて、なんて律儀な方なのかしらぁ~~~。
「ええっ?」
いきなり、リアラにマリーナ、リタに取り囲まれて手を握られ、さらにビックリするソフィア。社交パーティーで初めて彼女達に会った時は嫌な感じだったのに、こうも変わるなんて…………。




