第90話 レオナルドに報告するソフィア
───その後、ソフィアは領主館に戻り、領主室にてレオナルドに報告するのである。私は孤児院とスラム地区の2軒の視察に対し、ちなみにレオナルドは今日だけで10軒も視察に回っている。確認書類と照らし合わせて不審な点が無いかチェックし、ノースゲイルで営業をする際、規則や罰則の説明等を行っている。
執務机に腰掛けたレオナルドはソフィアの報告内容を聞き入れる。
「孤児院とスラム地区から、人が減ったと………」
「うん、孤児院では里親が見つかって、孤児達も巣立っていったみたいで」
「一方のスラム地区は、仕事の斡旋により、住人が減っていったか………」
レオナルドは腕を組み、冷静に頷く。
「どれも良い事だと思わない?孤児院は、引き取られた里親はどれも経済的にも、良い人だって」
「確かに、貧民層の巣立って地区から人がいなくなり、生活レベルが上がって別の場所に移り住す。そして経済的にも恵まれた里親が見つかって子供達にも良い事だ」
レオナルドは言う。スラム地区から人をいなくさせる、その目的が果たされようとしている。
「でも、一つだけ思った事があるの」
「何だ?」
ソフィアの言葉に、レオナルドは視線を向ける。
「この出来事が、レオナルドが外国系資本を受け入れた後に行っているの」
ソフィアは言った。ロロナおばさんから聞いた話だけど。
「何だと………」
ソフィアの報告に、レオナルドは腕を組み、色々な思考を巡らせて考え込む。
「レオナルド、どうかしたの?」
いきなり黙り込むレオナルドに、ソフィアは尋ねる。
「すまない、後でまた話す。ミランダと話しがあるから退席してくれないか?」
「え?うん、わかった」
ソフィアは聞き入れ、領主室から退室した。
そしてソフィアが領主室から退室し、レオナルドも部屋から出て、廊下から完全に消えた事を確認し、レオナルドはミランダを呼び出すのである。
「お呼びでしょうか?」
領主室にミランダ。
「お前を呼び出したのは他でもない、町の状況について、調べてもらいたい。ここの所、孤児院やスラム地区から子供や住人がいなくなる、それは外国系の資本を受け入れた後に行っている。頼めるか?」
「はい、わかりました」
ミランダは快く了解、そして色々と話をした後、領主室を退室。そしてミランダに、ついでにソフィアを呼んで来るように頼む。
───数分後、再び領主室に呼び出されたソフィア。少し退出しろと言われたり、直ぐに呼び戻されたり、イラッとした様子。
するとレオナルドは言う。
「1週間後、また社交パーティーがあるから準備中しておいてくれ」
「いきなりね」
ソフィアはうんざりした様子でため息。




