第76話 鬼畜領主と父のバトル
レオナルドとアーネスト、ロングソードを片手で構え、互いに間合いを取る。冷静な表情を浮かべ、落ち着いた様子のレオナルドに対し、一方のアーネストは自信に満ちた表情を浮かべている。
「その様子だと、それなりに鍛えているようだな?」
アーネストは言う。ロングソードを片手で持ち、冷静な姿勢を保てている為、腕力は高い。
レオナルドも片手でロングソードを片手構え、不敵に微笑む。
「父上の様子を見て安心したよ。これで、自身の全力を発揮出来るからね………」
「抜かせ、お前の性根を叩き直してやるっ」
先に仕掛けるのはアーネスト、ロングソードを片手で構え、中間の間合いにて振るう。
するとレオナルド。ロングソードを振るい、ガードする。アーネストはガードするレオナルドに、剣撃を何度をぶつける。
「どうした?お前の実力はそんな物か?」
レオナルドはバックステップ、同時に体勢を整えてロングソードを突きを放つ。
「ぐっ………小癪な」
狙われた箇所は胸部。レオナルドの突きにアーネストは思わず表情を歪め、ロングソードで受け止める。
思わず後退するアーネスト、しかし微笑む。
「アナタがケガしなくて、安心しました。この剣突きで、大怪我してしまえばつまらないですからね」
レオナルドは言う。そしてロングソードを片手で構え、駆ける。中間の間合いにて、刃を振るう。
「言ってくれる、その業は皇族剣術か?」
アーネストはレオナルドから繰り出される剣技を、ロングソードを振るい、流していく。額からは汗一滴は流さず、一つ一つ冷静に見極める。
「よく分かりますね?ルーファス皇太子とは、よく実践稽古をするんですよ。あと、帝国の騎士隊の人達とも相手していますから、多少はオリジナルな技になってますよ」
レオナルドは額から汗を流して言った。
「ふん、皇族と騎士剣術のオリジナルか…………だがっ」
アーネストは、レオナルドが振るう剣技の動作から作られる一瞬の隙を見切り、ロングソードを振り上げる。
一瞬の斬り上げにより、持っているロングソードが弾かれ、レオナルドは後退する。
さらにアーネストは駆ける。ロングソードを振るい、後退したレオナルドに剣技を叩き込む。
「額から汗が飛び散らせる時点で、余計な動作がある証拠だっ!!この程度で皇族と騎士剣術のオリジナルなどと、片腹痛いわっ!!」
アーネストは激昂する。激しい声を響かせるが、彼は汗一滴すら流していない。
(レオナルド…………)
見守るソフィアの視線の先、アーネストの剣技により、切り払いで受けに徹しているレオナルドの姿が見える…………。




