第47話 罵られるソフィア
(誰か、助けてください………)
ソフィアはパーティー会場内を、気配を消して歩き回っていた。エスコートしてくれるレオナルドとルーファス皇太子が離れた事により、ひとりぼっちである。
1人でビュッフェに並ぶ料理やスイーツ、まだ15歳なのでシャンパンは飲めないけど、色々と食べていたりしていたけど、緊張で何も味がしない。
───ねぇ、そこの貴方?。
「えっ?」と、ソフィアは声の方に振り向く。
彼女に話かけてきたのは、信号………いや、赤青黄のドレスを着た3名の女の子。髪の色は赤ドレスの娘は茶髪、青ドレスの娘は黒、黄ドレスの娘は栗色だ。この子たちも招待客、王国系の権力者ではなく帝国貴族の娘であろうか………。齢はソフィアと同じ15歳くらいか。
「アナタ、見ない顔ね?何処の家の者かしら?」
リーダー格、赤いドレスの女の子は腕を組み、尋ねる。見た目で分かる、この子たちは正真正銘の貴族、このパーティーには慣れているような佇まいだ。
「え〜~~と、私は………」
「アナタ、パーティーに出席したのなら、この方を知らないのかしら?」
緊張で言葉を曇らせるソフィアに、黄色の貴族の女の子は言う。
(いや、分からないんですけど………)
「この方はね、クレイブ男爵のリタ・クレイブ様。かの有名な帝国貴族、フリオ・ドハイアームズ公爵の親友なのですよ?」
青色のドレスの娘は言った。
フリオ・ハイアームズ公爵、誰かしら?
分からない様子のソフィア。
「まさか、アナタはリタ様を知らないのですか?」
「リタ様を知らないなんて、なんて方なの?」
(何でいきなり怒られなくちゃいけないの?)
青色のドレスの娘、黄色のドレスの娘達に一方的に罵られ、パニックになるソフィア。
「待ちなさいっ」
それは闇の中に差し込む光の矢の如く。銀髪ロングヘアーの女性、純白ノースリーブのドレスにサファイアのような青い瞳。身長はソフィアより少しだけ高く、年は2つ上ってところか。
3人の貴族の娘は、銀髪ロングヘアーの女性に、視線を向ける。
「あなた達、社交パーティーをデビュタントしたての娘をいじめるなんて、貴族の風上にも置けないわよ。恥を知りなさいっ」
銀髪ロングヘアーの女性は、指をビシッと差す。
「誰よアナタ?いきなり現れて、恥とか風上とか、何様のつもり?」
黄色ドレスの娘は険しい表情、喧嘩腰で彼女に歩み寄ろうと…………。
しかし、赤いドレスの娘は、銀髪ロングヘアーの女性を見て、ハッと思い出す。
「待ちなさい、行くわよっ」
「え、リタ様?」
「いいから…………」
赤いドレスの娘は黄色いドレスの娘の手を引き、青いドレスの娘と共に(ごきげんよう)と、立ち去る。




